料理2020.10.22

パリッコ

カボチャをまるごと食べ尽くす、酒ライターパリッコのつつましハロウィン鍋

子どもだけじゃなくて、大人もハロウィンに便乗、いつもの晩酌タイムにひと工夫加えたい。そして、おうちでゆるくお酒を飲みながら楽しく過ごそう。お供は、手軽に作れるカボチャ料理。

『つつまし酒』の著者で酒ライターのパリッコさんオリジナル「ハロウィン晩酌パーティー」を紹介していただきました。お酒に合う、意外なアレンジレシピが登場します。
(執筆・写真/パリッコ、編集/メルカリマガジン編集部)

今年のハロウィン、どうしよう?

10月も半ばを過ぎると、街の商店や飲食店のディスプレイもハロウィン一色。

古代ケルト人に起源があるとされるこの行事、近年は日本でも年を追うごとに盛り上がっていますが、コロナ禍にある今年は、繁華街での仮装行列や、大人数で集まるパーティーなどは避けたいもの。だけどあの雰囲気が好きで、毎年のハロウィンを楽しみにしていたという方々もたくさんいらっしゃることでしょう。

そこで今年は趣向を変えて、ひとりでしっぽりと、もしくは家族など最小限の単位で行う「自宅ハロウィンパーティー」を楽しんでみるのはいかがでしょう?

今って、カボチャが旬で安い時期なんですよね

そうだ、自宅でひとり、カボチャ丸々1個を食べつくす「ハロウィン晩酌パーティー」なんてどうだろう?   ちょっと地味だけど、ある意味で今年らしい、思い出に残るハロウィンパーティーになるんじゃないかな。

ハロウィン盛り上げアイテムをメルカリでゲット

さて、いくら地味なパーティーといえど、多少は気分を盛り上げたいところ。そこでおなじみのメルカリで、何かときめくものはないかな〜と探してみたところ、「これ、絶対欲しい!」ってアイテムを発見してしまいました。

カボチャ型のなべ

うわ〜かわいい! これはかわいすぎる! はっきり言って、僕が鍋に対して衝動買いで払える金額をけっこうオーバーしてはいるのですが、イタリア製とあるし、この機を逃すと手に入らないかもしれない。「これで鍋料理を作れば、娘もテンションが上がって嫌いな野菜を食べてくれるかもしれない」という都合の良い理由を瞬時にでっちあげ、購入を決意しました。

それから、飾り物系は本当にいろいろあってついつい見続けてしまうんですが、特にカボチャの表情が気に入ったオーナメントをひとつ購入。

お値段も手頃でした

よし、あとはカボチャを買ってくればパーティーの準備はOKだ!

地元の青果店にて立派なカボチャを購入

比較用に大きめのパプリカを並べてみたんですが、写真だと伝わりづらいですかね。北海道産のかなり大物のカボチャです。お値段は700円ほどでした。

身が詰まってて美味しそう〜

ワタと種も大量です

もちろんワタと種も捨てずにおつまみに変身させるつもりですが、まずはメインのカボチャ料理を思いつくままに作っていきましょう。メニューは完全にインスピレーションまかせでいきます。

【1品目】カボチャとパプリカのピクルス

柔らかくなりすぎないよう軽くゆでたカボチャと、先ほどのパプリカを食品用ビニール袋に入れ、ピクルス液に1日ほど浸けておきましょうか。

というわけで、これだけは前日に思いついて仕込んでおきました

【2品目】カボチャとイカのバター醤油煮

実家でよく出ていた料理で、子供の頃はカボチャなんてそんなに好きではなかったんだけど、これだけは美味しくてあるとパクパク食べちゃってたんですよね〜。

作り方は、カボチャを鍋に入れ、水と酒半々くらいをカボチャがひたひたになるくらいまで注ぎ、煮立ったらイカを入れ、醤油で味を調整してぐつぐつと煮込む。

最後にたっぷりとバターを加えれば完成

【3品目】カボチャのごま豆乳鍋

カボチャ型鍋、きました!

届いた鍋を実際に見てみると、写真以上にかわいい!  そして、想像以上にでかい!  さらに、素材がアルミで外側がホウロウ、内側がテフロン加工という仕様になっていて、とても使いやすそう&驚くほど軽い!  いや〜、これはいい買い物だったな。

初料理はカボチャ鍋

入れたのは、カボチャ、豚肉、鶏だんご、白菜、ネギ、しめじ、豆腐。味つけは、カボチャにはクリーミーな感じが合うだろうと、市販の「ごま豆乳鍋の素」にしてみました。

【4品目】炒りカボチャ種

洗って乾かしたカボチャの種をオリーブオイルで炒ってみました

見た目は美味しそうだけど、これ、そのまま食べられるものなのかな……?

つつましきハロウィンパーティーの準備が完了

足元の電源タップやコード類に哀愁がありますね。

余すところなくカボチャを堪能!

さてさて、それでは自宅でしっぽりバージョンのハロウィンパーティーを始めましょう!

鍋がたまらなく美味しそうだ〜!

よく考えてみると、鍋にカボチャを入れたのって初めてかもしれません。そもそも合うのかな……と思いつつ、まずは味見。

カボチャがとろっ

ドキドキしながら食べてみると、わ! 超〜うまい! ごま豆乳味を選んだのも正解で、とろっとしたカボチャと豆乳のクリーミーさ、つゆの絶妙な塩気がベストバランス!  豚肉と一緒に食べたりなんかしたら、もう天国ですよ。これからは、鍋にはカボチャだな。

おっとそうだ、ここでビールビール!

手描きのハロウィングラスで

これ、100円均一ショップで買ってきたグラスに、ガラスに直接描けるポスカで顔を描いただけなんですが、思いの外「映え」ません? そうでもない? いやいや、僕の気分がアガってるんだからそれでいいんです。

ちなみに使い終わったあと食器用洗剤で洗ったらきれいに消えてしまったので、イベントごとにいろんな絵柄のグラスを作ってみても楽しいかも。

カボチャ鍋の真価は食べ進めるほどに発揮される

この鍋、取り皿に残ったスープに少しずつカボチャが溶けて、徐々にポタージュ状になっていくんですよね。野菜も肉もまろやかなスープをまとい、まったりとうますぎる! 本気でおすすめ。

カボチャとイカのバター醤油煮

この料理も、カボチャが煮くずれてドロドロになるくらいが美味しいんですよね。バター醤油味のとろとろカボチャをイカにまとわせて食べると、食べるたびにびっくりする、とんでもない旨味!

カボチャとパプリカのピクルス

初めてカボチャをピクルスにしてみたんですが、こちらも大当たり! パプリカは食べなれたピクルスの味で美味しいんですが、カボチャが完全に新感覚です。なんていうか、もちろん酸味はきちんと感じるんだけど、カボチャ自体が甘いので複雑で深い美味しさになっている。カボチャのピクルス、いい!

炒りカボチャ種

「柿の種やナッツ類はボトルに入れるとアガる」という僕が勝手に生みだした法則にのっとり、ハロウィン仕様のビンに入れてみました。

以前、作家で料理研究家の丸元淑生先生の本に、「カボチャは種も捨てずにおやつにせよ」という記述があったと記憶しており、とりあえず炒ってみたのですがはたして……と、ポイと口に入れて噛んでみる。あ、これ、外側の殻はちょっと食べられませんね。が、歯でパキッと割ってみると、なかに身が詰まっている。

可食部分はかなり少なめですが……

これをひっぺがして食べてみると、淡〜いピスタチオといった感じの木の実っぽさと、炒った殻の香ばしさと塩気が混ざり、なかなかいいおつまみになります。黙々と延々食べちゃう系。いよいよハロウィンパーティーの雰囲気からはかけ離れてきましたが。

と、ここでひとつ思いだしました。皮も捨てずに取っておいたのを忘れてた! あれでもう1品作らないと、食べつくしたことにならないですよね、カボチャ。

あえて厚めに切っておいたカボチャの皮を素揚げに

【5品目】フライドカボチャ(の皮)

ジャンクにたっぷりのケチャップとチーズソースも添えて。

これがまた、皮の硬さなんてまったく気にならず、ホクホクと甘じょっぱくてビールに最高!

あ、それと最後に、「ワタ」についてもまだでしたよね。カボチャのワタ。これはもうさすがにどう扱ったらいいかわからないので、包丁で叩いてレンジで加熱(なんとなく600w2分)。そこにマヨネーズとカレー粉を混ぜて完成したのが、完全なる僕の思いつき料理。

【6品目】カボチャのワタのカレーマヨディップ

フライドカボチャにつけて食べてみたところ、ほんのりと大人っぽい苦味のあるカボチャ風味のディップという感じで、なかなか美味しかったです。


というわけで、カボチャづくしのカボチャ晩酌。ひとりしっぽりハロウィンパーティー。ものすご〜く楽しかったので、あらためて、今年はこんな楽しみかた、いかがでしょうか?
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WRITTEN BY

パリッコ

酒場ライター。1978年東京生まれ。著書に『酒場っ子』『天国酒場』など。好きなものはホッピー。

好きなものと生きていく

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