自宅で過ごす時間が増えたと言われる昨今、室内で簡単に育てられる観葉植物に注目が集まっています。なかでも独特なフォルムで人気なのが「多肉植物」です。今回は、観葉植物のブログを運営されているクロマルさんが、初心者におすすめの品種とその特徴、育て方のコツについて教えてくれました。
(執筆・撮影/クロマル、編集/株式会社モジラフ、メルカリマガジン編集部)
(執筆・撮影/クロマル、編集/株式会社モジラフ、メルカリマガジン編集部)
そもそも多肉植物とは?特徴と魅力について
「多肉植物」という言葉を聞いたことがある方は多いかと思いますが、どんな植物なのかまで理解されている方は少ないのではないでしょうか? まずはその定義についてご説明しましょう。
多肉植物とは、茎や葉に水分を溜めておける機能を持つ植物。どんな植物も水分がないと生きていけないので、雨がほとんど降らないような地域は植物にとって非常に過酷です。
そんな環境に耐えられるように進化していったのが多肉植物なのです。
ひと口に多肉植物と言っても、葉に水分を溜めるのか、茎に水分を溜めるのか、あるいは両方か……といった感じで、さまざまな品種が存在します。
その結果、ぷにぷにとした可愛い見た目のものから、これって植物なの? というものまで、多種多様な品種があります。そんな個性の豊かさが多肉植物の魅力でもあるのです。
多肉植物とは、茎や葉に水分を溜めておける機能を持つ植物。どんな植物も水分がないと生きていけないので、雨がほとんど降らないような地域は植物にとって非常に過酷です。
そんな環境に耐えられるように進化していったのが多肉植物なのです。
ひと口に多肉植物と言っても、葉に水分を溜めるのか、茎に水分を溜めるのか、あるいは両方か……といった感じで、さまざまな品種が存在します。
その結果、ぷにぷにとした可愛い見た目のものから、これって植物なの? というものまで、多種多様な品種があります。そんな個性の豊かさが多肉植物の魅力でもあるのです。
室内でも育てやすい。初心者におすすめの多肉植物の種類とは
今回、おすすめする多肉植物を選ぶうえで意識したことは、以下の4つです。
乾燥に強い
基本的に多肉植物は身体に水分を溜めておけるので、乾燥に強いものがほとんどです。とはいえ、室内はエアコンなどによって、屋外よりも乾燥しやすいことが多いため、乾燥に強いかどうかも注意して選びました。
水やりが少なくていい
多肉植物は基本的に他の植物より水やりが少なくても大丈夫ですが、忙しくてつい水やりを忘れてしまうような方にもおすすめできるかも意識して選びました。
葉に水を吹きかけ(葉水)なくていい
多肉植物のなかでも、周囲の湿度を保つといった目的で、ほぼ毎日葉に水を吹きかけなくてはならない品種もあります。面倒に感じる初心者の方も多いと思いますので、葉水が要らない品種を紹介しています。
多くの人が育てている人気の品種である
人気の品種の場合、多くの人の経験や知見をネットなどで収集することが可能です。そのため、初心者の方でも育てやすいと言えるでしょう。
ぷにぷにとした可愛い雰囲気の多肉植物
まずは多肉植物と聞いて真っ先に思い浮かべるような、ぷにぷにとした可愛らしい見た目のものからご紹介していきましょう。
エケベリア
エケベリアは、花のような形に葉を展開させていく品種です。葉の形や色味によって細かく種類が分けられており、愛好家のなかではエケベリアばかりをたくさん育てている方もいるほど。画像の左はレボリューション、右はホワイトザラゴーサという品種。近年では色鮮やかで珍しい品種が豊富にある韓国苗が注目されています。
育て方のポイント
エケベリアは多肉植物のなかでも比較的日当たりのいいところを好みます。明るさが不十分だと、光を求めて傾くように成長するので、そのままにしておくとどんどん形が崩れていってしまいます。これを徒長(とちょう)といいます。
徒長を避けるためには、定期的に鉢を回して、均等に光を浴びるようにするといいでしょう。必要に応じて植物育成ライトを活用するのもおすすめです。また、真上から水やりすると、葉の間に水滴が残りやすいです。それを放置していると蒸れて枯れる原因になるので、葉に水がかからないようにするか、水滴がついたら風で飛ばすようにしましょう。
徒長を避けるためには、定期的に鉢を回して、均等に光を浴びるようにするといいでしょう。必要に応じて植物育成ライトを活用するのもおすすめです。また、真上から水やりすると、葉の間に水滴が残りやすいです。それを放置していると蒸れて枯れる原因になるので、葉に水がかからないようにするか、水滴がついたら風で飛ばすようにしましょう。
ハオルチア・オブツーサ
ハオルチアは、エケベリアと同じかそれ以上の人気を誇る品種。とくにオブツーサは半透明な葉が特徴的で、透明な部分は愛好家の間では「窓」と呼ばれています。ハオルチアといっても微妙に色や形が異なる園芸品種が多数存在します。雫石(しずくいし)という和名も素敵ですね。
上の画像はオブツーサのトゥルンカータ、下の画像はオブツーサのディープパープルという品種です。同じオブツーサでも色味が微妙に違う、さまざまな園芸品種が存在します。
上の画像はオブツーサのトゥルンカータ、下の画像はオブツーサのディープパープルという品種です。同じオブツーサでも色味が微妙に違う、さまざまな園芸品種が存在します。
育て方のポイント
水をやりすぎると葉と葉の間に隙間ができたり、縦に伸びすぎてしまい、姿が崩れるので注意しましょう。エケベリアほどではありませんが、日当たりも重要です。ただし、直射日光は葉焼けしてしまう可能性もあります。室内で育てる場合は、植物育成ライトを使用してもいいでしょう。
パキフィツム・元禄美人
淡い色の葉がきれいな品種がパキフィツムです。葉は、紫外線などから身を守るためにうっすらと白い粉(ブルーム)をまとっています。茎が太めで、育てていくうちに枝分かれし、大きな株になります。画像は青色の葉がきれいな「元禄美人」という品種です。
育て方のポイント
葉と葉の間隔が狭く密集しているとボリューム感があって美しいですが、風通しが悪いとすぐに茎が伸びてしまい、姿が崩れてしまいます。室内で育てる際はサーキュレーターで空気を循環させてあげましょう。水やりの際には、ブルームが取れないように、葉に水がかからないようにしましょう。
クラッスラ・姫花月
花月という品種は、「金のなる木」という別名でも知られており、昭和初期から日本でもよく育てられていて私の祖母の家にもあります(笑)。「富」「一攫千金」「長寿」といった縁起のいい花言葉を持っています。写真は少し葉が小さめの姫花月という品種です。気温が下がると紅葉が見られ、冬頃には小さな花を咲かせます。長く育てると、幹が太く木のようになります。
育て方のポイント
乾燥に強く、比較的明るくないところでも育つ丈夫な品種です。一方で多湿な環境が苦手なので、水をやりすぎないように気をつけましょう。
多肉植物界の巨大派閥「サボテン」
トゲトゲした見た目が有名なサボテンも多肉植物の一種です。今回は、たくさんあるサボテンの中から2つだけご紹介します。
ギムノカリキウム・翠晃冠錦(すいこうかんにしき)
ギムノカリキウム属は、規則的にトゲの生えるフォルムが美しいサボテン。多くの園芸品種が存在するため、値段もピンキリです。高価な品種のものは成長が遅い(大きくするのに手間がかかる)ことや花が付きやすくきれいといった特徴がありますが、初心者には安価なものをおすすめします。画像はトゲが長めな翠晃冠錦という品種。基本は緑っぽい色ですが、名前に「錦」の文字が入ると、黄色や赤などの色が混ざっているものを指します。
育て方のポイント
日当たりと風通しがいい環境を好みます。ただし、光が強すぎると焼けてしまうので気をつけましょう。本来、多肉植物は高温多湿な環境にとても弱いですが、翠晃冠錦は比較的そのような環境にも耐えてくれます。できればサーキュレーターで室内の空気を循環させてあげたほうがより元気に育つでしょう。
アストロフィツム・鸞鳳玉(らんぽうぎょく)
鸞鳳玉は、トゲのないサボテンの一種です。サボテンなのにトゲがないことを不思議に思うかもしれませんが、サボテンはトゲの根本の棘座(しざ)という部分があるかないかで識別されます。鸞鳳玉は棘座はあるけどトゲは退化しているんです。植え替えの際などにトゲが手に刺さることがないため、比較的扱いやすくおすすめです。稜が5つで上から見たときに星型に見えるものが一般的で、画像の鸞鳳玉は稜が4つなので、四角ランポーと呼ばれたりします。
育て方のポイント
日当たりと風通しがいい環境を好みます。日焼けしやすいので直射日光は避けて。必要に応じて植物育成ライトやサーキュレーターを活用するといいでしょう。生育期にはしっかり水やりしてあげましょう。
ゴツゴツ、ギザギザ、クールな見た目の多肉植物
多肉植物には可愛らしいフォルムの品種ばかりでなく、かっこいい品種もたくさんあります。若干入手しにくいものもありますが、ぜひ覗いていってください。実際に育ててみると、意外と沼のようにハマってしまうかもしれませんよ。
ディッキア
非常にギザギザとした鋸歯(きょし)が特徴的な多肉植物の一種。実はパイナップルの親戚です。かなり多くの交配種が存在し、逆に原種の流通量が非常に少なく、高価です。色味やいかつい見た目にそこまでこだわらなければ、安価な交配種もあるので初心者でもおすすめできる多肉植物です。
育て方のポイント
ディッキアは比較的他の多肉植物よりも日当たりや風通しが悪いところでも耐えてくれる丈夫な品種。しかし、本当は直射日光に当てても大丈夫なこともあるほど日光が大好き。室内で育てる場合は植物育成ライトがあったほうが元気に育ちます。また水もかなり好きなので、生育期にはしっかり水やりしてあげましょう。寒さは苦手なため、冬は温かい場所に避難させてあげてください。
アロエ
古くから日本で親しまれているアロエも実は多肉植物の一種です。比較的寒さに強く、日当たりが悪い場所でも育ちます。ただ、見慣れているがゆえにちょっと普通すぎるイメージがあるのではないでしょうか。アロエにもさまざまな品種が存在し、一風変わった色や形のものもあるんです。画像はアロエのヴァイパーという品種です。ゴツゴツした葉がゴジラみたいでカッコよくないですか?
育て方のポイント
葉や茎が、蒸れないように風通しのいい場所に置いてあげましょう。春から秋にかけての生育期は、土が乾いたタイミングにしっかり水やりしましょう。
アガベ・チタノタ
いま一部でブームになっている多肉植物がアガベで、マニアの間では「アガベ沼」という言葉もあるほど。とくにチタノタは、鋸歯(きょし)という葉の縁にできる大きなトゲがカッコイイ品種で、チタノタばかりをいくつも育てている愛好家もいます。そのため、最近では非常に価格が高騰しており、入手しにくくなっています。
育て方のポイント
枯らしてしまう原因は、基本的には水のやりすぎによる根腐れで、逆にそれ以外はなかなか枯れることがないほど丈夫な植物です。枯らさないようにするのは簡単ですが、きれいな形を維持しながら育てるには日当たりや風通しのいい場所で育てる必要があります。もし可能なようであれば植物育成ライトやサーキュレーターを使用したほうがきれいに育てられますよ。
アガベ・雷神
アガベのなかで比較的入手しやすい品種が雷神です。ひとつ前に紹介したチタノタよりも鋸歯の大きさは控えめですが、赤みがかった鋸歯の色や、葉のギザギザ模様が魅力的です。画像は斑入りの雷神で、本来葉は緑っぽい色をしていますが、黄色い筋(斑)が入っています。
育て方のポイント
水をやりすぎないように注意が必要です。日当たりが足りないと葉が開ききって垂れてしまいます。形が崩れてきたと感じたら置き場所を変えてあげましょう。植物育成ライトを活用するのもひとつの手です。
これも植物? 個性的な見た目の多肉たち
多肉植物のなかには、一見植物に見えないようなものまで存在します。もはや芸術品のような造形美も多肉植物の魅力。ぜひご覧ください。
フォーカリア・荒波
まるでエイリアンが口を開けているような見た目の多肉植物です。大きさは小振りで、群生するように成長します。ほとんどの植物が休眠する冬にも成長する品種で、上手に育てるとタンポポのようなきれいな花を咲かせてくれます。
育て方のポイント
日当たりが強すぎると葉焼けします。高温多湿な日本の夏は大の苦手。涼しい場所で断水して管理したほうがいいでしょう。秋から徐々に成長を始めますが、基本的には乾燥ぎみに育てることを意識しましょう。ほかの多肉植物よりやや寒さに強いですが、屋外の冷気に当てるとさすがに弱ってしまうので、温かい場所で育ててあげてください。
ハオルチア・星の林
前にご紹介したオブツーサと同じ品種のハオルチアですが、かなり見た目が違いますね。ハオルチアの中にはオブツーサのような透けた葉を持つ軟葉系と、星の林のように葉が透けておらず硬い硬葉系があります。近年では、この硬葉系はハオルチオプシスやトゥリスタという分類に位置づけられるようになってきましたが、まだまだハオルチアという名称で呼ばれることが多いようです。星の林は深緑の葉に白い斑点のような模様があり、葉を重ねながら上へ成長していく姿が特徴的です。
育て方のポイント
日当たりは必要ですが、強すぎると葉焼けします。風通しが悪かったり水をやりすぎると葉と葉の間隔が広がり形が崩れますので、やや乾燥ぎみに育てたほうがいいでしょう。サーキュレータ―で室内の空気が停滞しないようにすると育てやすいです。
アガベ・笹の雪
笹の雪も先述したアガベの一種ですが、かなり個性的な見た目をしています。葉にペンキを垂らしたような白い模様があるのが特徴で、葉の先端が鋭く尖っているので触るときはご注意ください。
育て方のポイント
アガベのなかでは比較的寒さに強いタイプです。多湿な環境は苦手なので、水はけのいい土で乾燥ぎみに育てましょう。サーキュレーターを使用すると手軽に風通しを良くできるのでおすすめです。
アエオニウム・黒法師
黒い花のような独特な見た目の植物です。日光が大好きで、太陽の方向を向くように成長します。大切に育てていくと茎の部分も太くなり、背の高い株になります。寒さに強く、冬でも成長する多肉植物です。
育て方のポイント
日光の方向へ向かって伸びていくので、バランス良く育てるには定期的に鉢を回してあげるほうがいいでしょう。また高温多湿な夏は苦手なので、涼しい場所で断水しましょう。冬でも成長しますが、5℃を切るような真冬は成長が止まるので断水する必要があります。
センペルビウム
センペルビウムは標高の高い山岳地帯に自生しており、とても耐寒性の高い多肉植物。背の低い姿が一般的ですが、長く育てると徐々に縦に成長していきます。これを「幹上がり」や「幹立ち」といいます。画像は我が家で育てているセンペルビウムのグラナダという品種で、幹上がりしたものです。
育て方のポイント
比較的葉焼けしにくく、日当たりが良く風通しのいい場所を好みます。寒さにも強く、屋外でも冬超えできる場合もあります。ただ高温多湿な環境が苦手なため、夏は涼しい場所に置いてあげてください。また、乾燥にはとても強い品種なので水やり頻度も少なめで管理しましょう。
アデニウム
アデニウムは水分を溜めておけるように幹や根が太く膨らんでいる多肉植物で、いわゆるコーデックスと呼ばれる塊根(かいこん)植物です。近年ではコーデックスばかり集める愛好家もいるほど人気が高まっています。多肉植物ではありますが、葉は多肉質ではありません。まるで生き物のような独特な雰囲気が魅力です。画像はアデニウムのドワーフという品種です。
育て方のポイント
水やり頻度は少なめで大丈夫です。日光が大好きなので、日当たりのいい場所で育ててください。寒さには弱いので株が冷えないように注意が必要です。寒くなるにつれて落葉しますが、春になるとまた新芽を出します。
パキポディウム・グラキリス
パキポディウムはアデニウムと同じ、コーデックスの一種です。とくにグラキリスという品種は、丸みのある塊根部と細長く伸びる枝が独特なビジュアルで、非常に人気となっており価格も高騰しています。愛好家のなかには、現地から輸入した根を持たない株を購入して自分で発根させたり、種から育てる人もいます。
育て方のポイント
塊根部に水を溜められるので、水やりは少なめで乾燥ぎみに育てます。寒くなるにつれて紅葉し落葉します。冬の間は断水し、春に温かくなってきたタイミングで水やりを再開すると黄色い花を咲かせます。
多肉植物の育て方のポイント
多肉植物は身体に水を溜めておける構造上、一般的な観葉植物と違った育て方をしなければなりません。ここからは育て方のポイントについて説明していきます。
多肉植物の「水やり」のコツ
多肉植物を育てるうえで、水やりのタイミングが非常に重要です。他の植物と比べて乾燥に強いため、頻度は少なめで大丈夫です。ただし、何か月も水やりをしないと枯れてしまうので、鉢の中の土が完全に乾いてから数日空けて水やりするイメージでお世話をしましょう。
土が完全に乾いたか確認する方法としては、竹串を土に刺して、その湿り具合を見るという方法、より厳密にするのであれば、完全に乾いた時の植木鉢の重さを記録しておくという方法もあります。面倒に感じる方は市販の水やりチェッカーを活用すると楽ですよ。
土が完全に乾いたか確認する方法としては、竹串を土に刺して、その湿り具合を見るという方法、より厳密にするのであれば、完全に乾いた時の植木鉢の重さを記録しておくという方法もあります。面倒に感じる方は市販の水やりチェッカーを活用すると楽ですよ。
多肉植物とひと口に言っても、成長する季節はそれぞれの品種によって異なります。ご自身が育てる品種の生育期を確認し、生育期には水やりの頻度を増やしましょう。また、それ以外の季節には植物は休眠するので、水やりを減らすようにするといいでしょう。
また、多肉植物は多湿な環境が苦手なため、水やり後に鉢の中の水分がずっと残り続けるのは良くありません。通常の水やりは鉢底から水があふれるくらいたっぷりとあげるのですが、土が乾くまでに時間がかかるときは、あえて鉢底から数滴落ちるかどうかくらいの量に水を減らしてみるという方法もあります。
品種によって水やりの方法に注意が必要な場合もあります。ブルームと呼ばれる白い粉が葉の表面についている多肉植物の場合は、上から水をあげるとその粉が取れてしまうため、鉢の下3分の1くらいを水に漬けて、下から水を吸わせる「腰水(こしみず)」という方法で水やりをします。わからない場合は、品種に適した水やりについて調べてみるとよいでしょう。
また、多肉植物は多湿な環境が苦手なため、水やり後に鉢の中の水分がずっと残り続けるのは良くありません。通常の水やりは鉢底から水があふれるくらいたっぷりとあげるのですが、土が乾くまでに時間がかかるときは、あえて鉢底から数滴落ちるかどうかくらいの量に水を減らしてみるという方法もあります。
品種によって水やりの方法に注意が必要な場合もあります。ブルームと呼ばれる白い粉が葉の表面についている多肉植物の場合は、上から水をあげるとその粉が取れてしまうため、鉢の下3分の1くらいを水に漬けて、下から水を吸わせる「腰水(こしみず)」という方法で水やりをします。わからない場合は、品種に適した水やりについて調べてみるとよいでしょう。
多肉植物の「土」や「肥料」は何を選んだらいいのか
多肉植物を育てるための土は、水はけのいい培養土である必要があります。なかなか乾かないような土だと、多湿な環境が苦手な多肉植物とは相性が悪いです。
とくに多肉植物には、無機質の土で構成された培養土がおすすめです。腐葉土などの有機質の土が多く含まれていると、養分は豊富ではあるものの、雑菌や害虫が発生してしまうリスクがあります。
養分については、肥料などで補いましょう。肥料にはゆっくり効く緩効性肥料とすぐに効く速効性肥料があります。植え込み時に土に緩効性肥料を混ぜてあげるといいでしょう。さらに、生育期には速効性肥料を与えてやるとよく育ちます。
気をつけてほしい点として、根があまり伸びていないような不調な植物の場合、肥料をあげることがかえって負担になり、弱ってしまうこともあります。そのようなときは肥料ではなく活力剤を使うようにしましょう。
肥料は主食やごちそうで、活力剤は栄養補助食品やサプリメントのようなイメージで捉えるといいと思います。人間だって、元気のないときにがっつりしたごはんを食べようとしても身体が受けつけませんよね。
とくに多肉植物には、無機質の土で構成された培養土がおすすめです。腐葉土などの有機質の土が多く含まれていると、養分は豊富ではあるものの、雑菌や害虫が発生してしまうリスクがあります。
養分については、肥料などで補いましょう。肥料にはゆっくり効く緩効性肥料とすぐに効く速効性肥料があります。植え込み時に土に緩効性肥料を混ぜてあげるといいでしょう。さらに、生育期には速効性肥料を与えてやるとよく育ちます。
気をつけてほしい点として、根があまり伸びていないような不調な植物の場合、肥料をあげることがかえって負担になり、弱ってしまうこともあります。そのようなときは肥料ではなく活力剤を使うようにしましょう。
肥料は主食やごちそうで、活力剤は栄養補助食品やサプリメントのようなイメージで捉えるといいと思います。人間だって、元気のないときにがっつりしたごはんを食べようとしても身体が受けつけませんよね。
「鉢」にこだわれば、インテリアとしてもカッコいい
こだわりの植物が見つかったら、次は鉢にもこだわってみるのはいかがでしょうか。植物が映える、おしゃれな形、カッコイイ質感の鉢を探すのはとても楽しいですよ。
同じ場所に置く植木鉢は、ある程度色味や質感を揃えたほうがインテリアとしていいバランスになるでしょう。また機能的な話をすると、鉢底の穴が大きかったり、穴が複数開いている鉢のほうが水はけが良くなり、多肉植物と相性がいいと言えます。
同じ場所に置く植木鉢は、ある程度色味や質感を揃えたほうがインテリアとしていいバランスになるでしょう。また機能的な話をすると、鉢底の穴が大きかったり、穴が複数開いている鉢のほうが水はけが良くなり、多肉植物と相性がいいと言えます。
フリマサイトで多肉植物を販売する楽しみも
多肉植物には大きく成長すると、子株をつける品種があります。また、エケベリアなどは、ちぎった葉を土に置いておくことで、増やすこともできます。このような増やし方を「葉挿し」と言います。
増えた植物はメルカリなどのフリマアプリで販売すると、家のスペースを植物が圧迫してしまうようなこともありませんし、ちょっとした収入にもなります。
第四種郵便やゆうパックといった比較的安価な発送方法があるので、個人が植物を売買するハードルも下がっていると思います。興味があればぜひチャレンジしてみてください。
今回ここで紹介している多肉植物は、数多くある多肉植物のうちのほんの一部に過ぎません。この記事をきっかけにして、皆さんに植物との最高の出会いがあることを願っています。
増えた植物はメルカリなどのフリマアプリで販売すると、家のスペースを植物が圧迫してしまうようなこともありませんし、ちょっとした収入にもなります。
第四種郵便やゆうパックといった比較的安価な発送方法があるので、個人が植物を売買するハードルも下がっていると思います。興味があればぜひチャレンジしてみてください。
今回ここで紹介している多肉植物は、数多くある多肉植物のうちのほんの一部に過ぎません。この記事をきっかけにして、皆さんに植物との最高の出会いがあることを願っています。
クロマル
21年8月よりブログ「Plants Calendar 」を開設。観葉植物が大好きな横浜在住の会社員。 仕事や学校で忙しくても、観葉植物をちゃんと育てたい人へ向けて有益な情報を発信していきたいと思っています。
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