YouTubeチャンネル『タナちゃんねる』は2018年からキャンプ道具の徹底レビューやソロキャンプ動画などを発信し、登録者数は2022年現在で23.9万人。とにかくキャンプを愛する「タナちゃんねる」さんに「焚き火台」の選び方やおすすめ商品を紹介してもらいました。
(執筆/メルカリマガジン編集部、写真/タナちゃんねる、編集/株式会社モジラフ、メルカリマガジン編集部)
焚き火が好き過ぎて、商品開発まで始めてしまいました
タナちゃんねるさんは今まで250組以上のキャンパーの方を取材し、数多くのキャンプギア・グッズを実際に購入して試されるなど、キャンプ道具へのこだわりは人一倍あるそうですね。
タナちゃんねるさん
今まで本当に数多くのアウトドアギアを自腹で購入してきて、たくさんの失敗も重ねてきました。そんなキャンプ道具選びの経験から、「手放しでおすすめできる、間違いのないキャンプ道具がわかるようになった」と自負しています。
キャンプ道具が好きなあまり、YouTubeで発信するだけではなく「TOKYO CRAFTS」というキャンプギアメーカーも立ち上げられたそうですね。日本発のブランドならではの機能美が感じられるデザインで、すごくカッコイイなと思いました。
キャンプの焚き火が好きすぎて、焚き火台の開発まで始めてしまいました。開発のため、実際にさまざまな焚き火台を試してきましたがあらためて焚き火台はキャンプに欠かせない存在で、多くのキャンパーがこだわっている道具だと思いました。今日はそんな僕の視点から、本当におすすめできる焚き火台をご紹介しますね。まずは最初に、焚き火台を選ぶ際にどういうポイントに着目すればいいか、ポイントを挙げてみます。
【シーン別】焚き火台の選び方【ソロキャンプ? ファミリー向け? 収納や機能面など】
焚き火台は数多くのメーカーから、さまざまな商品が販売されています。自分に合ったものを見つけ、失敗しないようにするために、以下5つのポイントを押さえておきましょう。
・薪をくべやすく、使いやすい「サイズ」で選ぶ
・調理・鑑賞など「用途」に合った形状を選ぶ
・ソロ・ファミリーなど「使用人数」に合わせたサイズを選ぶ
・キャンプスタイルに合う「携行性・軽量性」で選ぶ
・気に入って使い続けられる「デザイン性の高さ」で選ぶ
薪をくべやすく、使いやすい「サイズ」で選ぶ
薪をくべやすいかどうかは、使いやすさにかかわる大事なポイントです。
一般的にキャンプ場やホームセンターで市販されている薪の長さは30~40cmほど。薪をくべる火床(ひどこ)と呼ばれる部分の幅が、45cmほどあると薪を割らなくて済みます。火床が小さいと薪を割る必要があるので、それが毎回のことになるとちょっと面倒に感じてしまうかもしれません。
薪割りはキャンプ初心者にとってハードルが高いものでしょうか?
もちろん薪を割るのも焚き火の醍醐味の一つではありますが、慣れない初心者には手間がかかるうえに危険です。特に小さいお子さん連れの場合は、薪割りに割く時間がなかったり、刃物が危なかったりするので、薪を割らずに済む焚き火台がおすすめです。
一方で、大人のソロキャンプの場合は、ナイフや斧で薪を割るのも癒しの時間。キャンプスタイルに応じて焚き火台を選びましょう。
調理・鑑賞など「用途」に合った形状を選ぶ
焚き火台の用途は大きく分けて2つ。火を使って「①調理をメインにする場合」か、燃え盛る火を楽しむ「②鑑賞をメインにする場合」です。どちらをメインに楽しむかによって、焚き火台の選び方が異なります。
①「調理」をメインにする場合
調理をメインにしたいのであれば、風の影響を受けにくく調理に適している「深型」を選びましょう。オプションや耐荷重などの確認も必須。例えばBBQをするなら「焼き網」が、鍋を使ったりお湯を沸かしたりするなら「ゴトク」が必要です。市販のものもありますが、セットしやすい付属品を使ったほうが安心です。またダッチオーブンのような重い調理器具を使いたいなら、その重さに耐えられる焚き火台でなくてはなりません。
②「鑑賞」をメインにする場合
鑑賞をメインにしたいのであれば、薪を追加しやすく炎を眺めやすい「浅型」を選びましょう。炎が焚き火台に隠れないので、焚き火や火いじりを楽しみやすくなっています。また薪を動かしやすいので、火加減を調整しやすいのもポイント。ただし、火の粉や灰が舞いやすいので、火加減を調節したりリフレクター(風を防ぐアイテム)で防いだりと対策が必要です。
ソロ・ファミリーなど「使用人数」に合わせたサイズを選ぶ
使用人数によって適したサイズが異なってきます。まずは何人ぐらいで使う想定なのかを決めましょう。例えばファミリーであれば、一度に複数のものを調理できる大型の焚き火台がおすすめです。焚き火台を囲みやすいので、家族団らんの時間を楽しめるでしょう。
ソロキャンプの場合であれば、大きいものは持ち運びが負担になるため、ソロキャンプ用などの少人数仕様のものがおすすめ。軽量かつコンパクトなものだと、ストレスなく移動できます。
ソロキャンプでもファミリーでも、どちらも使いたい方向けのアイテムはありませんか?
ソロもファミリーも楽しみたい方は、ソロ用よりも2~3人以上の人数をカバーできるサイズを選んでおくと、幅広いシーンに対応してくれるでしょう。まずはキャンプに参加する人数に応じて、適切な大きさが変わってくることを意識すればよいと思います。
キャンプスタイルに合う「携行性・軽量性」で選ぶ
携行性や軽量性も、大切なポイントです。車でキャンプに行く場合はそれほど気にならないかもしれませんが、徒歩や自転車・バイクでのツーリング、公共交通機関を使っての移動の場合、荷物を極力軽くしたいものです。焚き火台は1~2kg程度のものもあれば、5kgを超える場合もあります。
なるほど。車移動の場合はあまり気にしなくていいのですね。
ただし車で行く場合でも、駐車場からテントサイトが離れている場合があるので要注意。キャンプスタイルや使用人数、現地の状況などを考慮しましょう。また、コンパクトに収納できるかどうかもポイント。ノートサイズにたためるものもあれば、折り畳み不可の商品もあります。使っていて不便に感じないように、携行性・軽量性についても忘れずに確認しておきましょう。
気に入って使い続けられるデザイン性の高さで選ぶ
焚き火台は機能性も大切ですが、同じくらいデザイン性も重要です。デザイン性の高い焚き火台を購入すれば、焚き火を眺めるのも調理するのも、お手入れだって楽しくできるでしょう。使い続けることでドンドン愛着が増すような、あなた好みのデザインの商品を購入するのがおすすめです。
焚き火台でいうと、最近は有名メーカーのものばかりじゃなく、個性的なコンセプトで開発したガレージ系ブランドのものもよく見かけますよね。
大手アウトドアメーカーや有名なキャンプメーカーの定番商品も安心ではありますが、ガレージブランドのような小規模な企業・個人から発売されている焚き火台も非常に面白いと思います。個性の光る尖ったデザインのものが多いので、独創的な焚き火台が欲しい方はぜひチェックしてみてください。
「焚き火台の専門家」タナちゃんねるさんがおすすめする焚き火台12選
おすすめ焚き火台1(TOKYO CRAFTS・マクライト)
まずは手前味噌で恐縮ですが、TOKYO CRAFTSとして作った2つめの焚き火台です。グループでもソロでも使える軽量コンパクトなプロダクトで、収納サイズは21×40cmと横幅が狭いスリムな形状。そのため、バックパックにも難なく入れられます。また本体重量はわずか794g。コンパクトかつ軽量なため、ソロや徒歩でも持ち運びやすいと思います。
にもかかわらず、30〜40cmの市販の薪も組める大きな火床を有しており、薪割りの必要がありません。組み立ては3つのパーツを組み合わせるだけなので、簡単かつ素早く設置できます。撤収時は片側の風防を外せば、簡単に灰を捨てられるのもポイントです。
軽くてコンパクト。それなのに火床は大きくて、汎用性が高そうですね。
また焚き火調理にも適しており、遠火での調理時や保温にはゴトクをスタンドに、じっくり調理したい時にはゴトクを風防パネルにと、火が当たる距離を変えることができるため、調理の幅も広がります。
またゴトクが滑り落ちない加工がされているので、ストレスなく調理できるようにもなっています。ソロでもファミリーでも使えるので、幅広いシーンで使える焚き火台を探している方におすすめです。
おすすめ焚き火台2(Coleman・ファイアーディスク)
パラボラアンテナのような円盤状の形が特徴的な焚き火台で、脚を閉じて畳むことで厚さ10cmまで薄くなります。重量1.6㎏と軽いのも魅力で、運搬・設営・撤収がしやすくなっています。2021年にはソロ用の小さいサイズのものも発売されました。専用の焼き網が付属しているので、調理にも使えるのが嬉しいポイント。浅型なので、揺らめく炎を楽しみたい方も、調理をしたい方も、どちらも楽しめるようになっています。
円形の火床なので、水洗いがラクそうですね。
隙間や溝がなくツルンとしているので、残った灰や調理時に付く油などを掃除しやすい構造です。またステンレス製なので錆びにくく、水洗いできるためお手入れも簡単です。灰を捨てたらザッと流して洗えちゃいます。設営はもちろん、後片付けまで簡単なので、焚き火台の入門編としてビギナーにおすすめの定番アイテムです。
おすすめ焚き火台3(sanzoku mountain・mouncol)
横浜のガレージブランドである「sanzoku mountain(サンゾクマウンテン)」の焚き火台で、無骨なデザインがかっこいい商品です。サイズはS・M・Lと三段階あり、それぞれmouncos・mouncom・mouncolと商品名がわかれています。ソロやファミリーなどスタイルに応じてぴったりなサイズを選べます。大きな特徴は、焚き火台側面に施された繊細な柄。例えばこの画像のような菱形や、虎の模様のような柄など、多様なデザインがあります。実はこの柄が、火をつけることで真価を発揮するんです。炎の揺らぎが多彩な表情を見せ、無骨な焚き火台と鮮やかな炎とのコントラストが美しい商品です。
使い勝手についてはどうですか?
直径は45cmあるので、一般的な薪であれば切らずにくべられます。素材には耐熱性・耐久性に優れた黒皮鉄が使われており、使えば使うほど経年変化で味わい深くなっていきます。また高さの違う2種類の脚部が付属していて、使いやすい高さに調節できるのもポイントです。同ブランドの「derutas」と組み合わせれば、焚き火調理も楽しめます。無骨で丈夫な焚き火台を探している方に、おすすめの商品です。
おすすめ焚き火台4(snow peak・焚火台)
snow peakの代表的商品です。キャンプ場での「直火禁止のルール」を常識に変え、焚き火台というジャンルが誕生するきっかけとなったアイテムです。サッと開いてパッと閉じられるシンプルな仕組みなので、設営も撤収も素早く簡単に行えます。また厚さ1.5mmのステンレスは頑丈で、長年焚き火を豪快に楽しんでも使い続けられるようになっています。
焼き網やグリルプレートなどオプションが豊富なので、必要に応じてチョイスすれば焚き火調理も楽しむことが可能です。マルチファンクションテーブルやジカロテーブルなど、焚き火台を囲んで食事や談笑を楽しめる関連商品もあります。拡張性の高さが他にはない個性です。
数人で焚き火を囲んで楽しむシーンにも向いていそうですね。
サイズもS・M・Lの三段階用意されているので、ソロはもちろん、少人数でも大人数でも楽しめます。オプションのアイテムをまとめて入れられる専用ケース付きなので、持ち運びしやすいのも嬉しいところ。みんなでワイワイ楽しむ際に中心となる焚き火台を探している方におすすめです。
おすすめ焚き火台5(Solo Stove・ソロストーブ レンジャー)
スタイリッシュかつシンプルなデザインが特徴の焚き火台です。持ち運びもしやすく、コンパクトなプロダクトですね。底部に複数の通気口があり、空気の流れが作られているため、驚くほど着火がスムーズ。一度火が付けば勝手に燃え上がっていくので、燃料を追加するだけで焚き火を楽しめます。それと火の面倒を見なくて済むので、初心者でも扱いやすくなっています。また二次燃焼できるため、少ない燃料で効率的に燃えるのも魅力です。
「二次燃焼」とは何ですか?
二次燃焼とは、燃え切らなかった未燃焼ガスに、高温の空気を送り込むことで再度燃やすこと。焚き火で発生する煙まで燃やすので効率が良いのはもちろん、煙も出にくくなります。ソロストーブの場合は、底部の穴から吸い込まれた空気が上部から高温になって噴出されることで、二次燃焼を引き起こしています。
煙が出にくいためアウトドアに慣れていない人でも使いやすく、燃え残りも少ないため後片付けがしやすいです。大きさはスリーサイズ展開しているので、自分に合ったものを選べます。煙が少なく手入れが楽な焚き火台を探しているなら、ソロストーブがおすすめですね。
おすすめ焚き火台6(テンマクデザイン・男前ファイアグリル)
名前のとおり、カッコよく男前な焚き火台で、テンマクデザインらしいシンプルなデザインが特徴です。畳むと片手で持てる小さなサイズになり、総重量もわずか493g。軽量なオールチタン製のため、ソロキャンプやツーリングキャンプなど、荷物を最小限にしたい際に適しています。また設営もとても簡単で、折り畳まれた本体を広げて、脚部分をくるッとクロスさせるだけ。あとはサポートパーツとゴトクをセットすればOKです。
設営が簡単だと、キャンプの現場に余裕が生まれますよね。
男前ファイアグリルは片付けるのも簡単なんです。すぐに設営して、すぐに撤収できます。分離パーツがないために「組み立てる」という概念がありません。間違って取り付けたり、パーツを忘れたりする心配がないので、組み立て作業が苦手な方にぴったりです。
コンパクトながら、付属のゴトクや別売りの男前グリルプレートなどを使用すれば、調理も難なく楽しめます。コンパクト・軽量で、調理も楽しめる焚き火台を探しているソロキャンパーにおすすめです。
おすすめ焚き火台7(STC社・ピコグリル)
スイス生まれの焚き火台で、定番ともいえる人気商品。私も実際に愛用していたお気に入りの一つです。スリムでシンプルな見た目が人気で、デザイン性の高い商品です。
とにかく軽く薄い商品で、本体重量は約448gと軽量なことに加え、専用ケースに入れても厚さ約1cmという薄さがメリット。A4サイズほどの大きさになるので、サッとバックパックに入れてキャンプへ向かえます。
そんなコンパクトさにもかかわらず、組み立てれば市販の薪をそのままくべられるほど、大きく展開が可能です。しかも火床が「くの字型」に湾曲しており、スリットも入っているため空気が通りやすく、燃焼効率も抜群です。
耐性についてはどうですか?
細身なフレームですが、頑丈です。鍋やダッチオーブンを載せてもグラつきません。専用のスピット(串)も用意されていて、ソーセージなどを焼く串としてだけでなく、ゴトクとしても使えます。ちなみにサイズは大・中・小と3つあるので、スタイルに応じたものを使用できます。軽くて持ち運びやすい焚き火台や、シンプルな焚き火台を探している方におすすめです。
おすすめ焚き火台8(ペトロマックス・ファイヤーボウル)
ほとんどフラットに近い円形の鉄板に、脚が3本ついたシンプルな焚き火台です。炎を遮るものがないので、直火で焚き火をするような迫力を楽しめます。焚き火鑑賞にもってこいなだけでなく、調理にも使いやすいのが特長。下から熱すると、火床を厚さ3mmの鉄板プレートとして使用できます。
鉄板焼きや焼きそばなど、焼き物も調理できます。また直火ができるキャンプ場であれば、下で薪を燃やすだけでOK。それと面白い使い方としては、写真のようにファイヤーボウルを二つ重ねるのもおすすめです。
重ねられる焚き火台があるんですね!
下は焚き火台、上は鉄板プレートとして使い分けられます。フラットで重ねやすいファイヤーボウルだからこそできる楽しみ方です。38・48・56cmと直径が異なる3つのサイズがラインナップされており、サイズ違いの同商品を重ねるたりするのもおすすめです。一番軽くても約3㎏と重いものの、無骨なキャンプスタイルにマッチすることは間違いありません。ワイルドな焚き火を楽しみたい人、無骨な焚き火を探している人におすすめです。
おすすめ焚き火台9(ユニフレーム・ファイアグリル)
発売から20年ほど経ちますが、いまだに人気が衰えないレジェンド商品です。スタンドを開く・ツメを上げる・炉を載せる・ロストルを入れるの4ステップで誰でも簡単に組み立てられます。炉にハンドルがついているため、炭や灰の処理もしやすく、初心者でも安心です。
またステンレス製なので水洗いOK。錆びの心配なく洗えるので、お手入れも簡単です。それと、約20kgの重量まで耐えられるため、ダッチオーブンのような重い調理器具も使用可能。専用の焼き網が付属しているので、焚き火での調理を思う存分楽しめます。
調理ができるっていいですよね!
焼き網がスタンドのツメに斜めに載せるため、四隅から炭を調整しやすくなっているのもポイントです。四角形の炉の四方から炭を触れるので、炭を寄せて調理スペース・保温スペースと分けて使えます。
通常のファイアグリルに加えラージ/ソロのサイズ違いも発売されているので、ソロキャンプでも、ファミリーでも、どちらにも対応できます。キャンプ初心者、これから焚き火台を利用したい人におすすめの商品です。
おすすめ焚き火台10(TOKYO CRAFTS・KUBERU)
TOKYO CRAFTSとして初めて製作した焚き火台・KUBERUをご紹介します。いかに美しい炎を楽しめるかを考え抜いた結果、「斜めに傾いた形状」に辿り着きました。特徴は構成パーツが少なく、素早いセッティング・撤収が可能なこと。本体パーツと脚部パーツの2つだけなので、誰でも簡単に組み立てられます。また、直接熱の影響を受ける部分が一体パーツとなっていることで高い耐久性があり、たとえ熱で歪んでも組み立てには支障が出にくいタフな構造です。
火床が斜めになっているとは、また個性的ですね。
市販の薪をそのままくべられるため、すぐに火を囲めますし、薪の追加もスムーズに行えます。本体を傾けるだけで灰を捨てられるので、後片付けも素早くラクチン。本体に差し込むゴトクが2つ付属しており、位置を変えるだけでゴトクと薪の間隔を調整可能です。調理器具を火に近づける・遠ざけるが自由自在。焼く・煮る・保温など、タイミングに合わせて変更できます。焚き火を鑑賞・調理どちらでも楽しみたい方におすすめです。
おすすめ焚き火台11(LOGOS・the ピラミッドTAKIBI)
定番ブランドLOGOSの人気商品で、四角錐の土台に逆四角錐の炉が重なった、独特の見た目が特徴的な焚き火台です。豊富なオプション付きで、特に料理が楽しみやすいスタイルになっています。
例えば標準装備のゴトクは、ダッチオーブンで煮込み料理などを楽しめます。加えて串焼きプレートも付いているので、丸串・平串の焼き魚を楽しむことも可能です。
他にも別売りのオプションアイテムとして、焼き網・極太焼き網・火床仕切り板などもあります。囲炉裏テーブルやクワトロポッドを使用すれば、囲炉裏スタイルや吊り鍋料理も楽しめるので、幅広いスタイルに対応できる柔軟性があります。
焚き火での調理に特化しているんですね。
調理しやすさだけでなく、基本的な使い勝手の良さもピカイチです。6つの主要パーツを重ねるだけで、誰でも簡単に約10秒ほどで組み立てられます。設営・撤収ともに簡単かつ素早くできるため、初心者の方でも使いやすいでしょう。また灰受け皿が標準装備なのも、撤収しやすさにつながるポイントです。サッと灰を捨てられるので、簡単に掃除できます。
見逃しがちですが「撤収のしやすさ」は大事なポイントですよね。
そうですね。それとサイズはM・L・XLと用意されており、他にも少人数向けやハイグレードモデルなど、シリーズ商品が豊富なため、自分に合ったモデルを選べるのもメリットです。焚き火で料理を楽しみたい方や、組み立てが不安な初心者の方におすすめです。
おすすめ焚き火台12(ベルモント・TABI)
ベルモントは、もの作りの街で有名な新潟県三条市のメーカー。この焚き火台もそんなこだわりのメーカーならではのアイテムで、軽量かつコンパクトなのが特徴。本体材質にチタンを使用しているため、軽量性・耐久性ともに非常に優れた焚き火台です。
チタン製! それは贅沢ですね。
本体重量はたった298g。側板や焼き網などの重量を合わせても、約478gしかありません。A4サイズほどに収納できるので、バックパックに詰めて楽に持ち運べます。ソロキャンプや徒歩・バイクでのキャンプなどにもってこいの焚き火台です。
また焼き網が付いているので、クッカーやフライパンなどでの調理も行えます。本体は厚さわずか0.3mmの極薄チタン素材ですが、約15kgまで薪を載せられます。
チタン製であることで、どのようなメリットがありますか?
やはりなんといっても軽いことですね。重さはステンレスの60%程度で、サビに強く、丈夫で耐久性があるので、長く使い続けられます。使っていくうちに虹色がかった青白い焼き色がついてくるのも、チタンならでは。使い込むほどに味わい深い風合いになってくるので、どんどん唯一無二のキャンプの相棒に育っていきます。
軽くて丈夫、しかも機能性も十分ですね。
またTABIは燃焼効率がいい構造になっていて、薪が長く燃え続けてくれるのも特徴です。赤く燃える熾火を楽しんだり、もちろん料理にも活用したりできるようになっています。
ソロキャンパーなど少しでも荷物を軽量化させたい方や、チタンならではの色の変化を楽しみたい方にぴったりの焚き火台です。
焚き火台にこだわると、キャンプがもっと楽しくなる
愛着のあるアウトドア道具を眺めていると、不思議と「楽しさ」や「心地良さ」を味わえると思うんです。僕も焚き火台では「KUBERU」や「マクライト」といった焚き火台を開発しましたが、さらに新作としてカトラリーやお箸のセットの販売も始めました。今後も皆さんのキャンプライフがもっと盛り上がるような、新たな商品をリリースしていく予定です。そして、キャンプの醍醐味である焚き火をどんどん楽しんでもらいたいですね。
・・・
タナちゃんねる
1985年9月16日生まれ。福岡県出身。元テコンドー日本代表。キャンプ用品の買取販売店舗の会社経営兼、登録者数25.1万人(2022年10月現在)のソロキャンプYoutubeチャンネル『タナちゃんねる』を運営。キャンプ料理、道具レビュー、キャンパー取材などキャンプにまつわる情報を配信中。2021年にはオリジナルブランド「TOKYO CRAFTS」を立ち上げ、日本の職人と共同開発し、素材、機能にこだわったオリジナルギアを展開している。プライベートでは山林を2つ所有し、自身の山でキャンプライフを満喫中。 - HP【https://tokyocrafts.jp/】 - HP【https://tanachannell.com/】 - youtube【https://www.youtube.com/c/solocamping_tana】