アウトドア2022.08.27

キャンプYouTuberタナちゃんねるのキャンプサイトを美しく照らす「最高のランタン」20選

ランタンは、キャンプやアウトドアでの雰囲気作りに欠かせないアイテム。すでに持っている方でも、さらに別の魅力的なものを買い足したいと考えているキャンパーさんも大勢いらっしゃるでしょう。

登録者数24.6万人(2022年8月現在)のYouTubeチャンネル『タナちゃんねる』管理人のタナさんに、ランタンの種類や選び方、思わず欲しくなるおすすめのアイテムを紹介していただきました。

(執筆・写真/タナちゃんねる、編集/株式会社モジラフ、メルカリマガジン編集部)

ランタンの種類と選び方。まずは利用シーンを考えよう

まず、ひと口にランタンといっても、さまざまな種類があります。

ガソリンや灯油など、何らかの燃料を燃やして明かりを灯すものから、電池式で明るく光るLEDタイプのものまで、幅広いラインナップの商品が販売されています。
  • ガソリン
  • LED
  • ガス
  • パラフィンオイル
  • 灯油
私もこれまでいろいろなランタンを試してきました。気分やランタン使用時の周辺の装備、シーンによって使い分けています。

実際、私のYouTubeチャンネル『タナちゃんねる』で取材させていただいたキャンパーさんのなかにも、複数のランタンをシーンごとに使っていたり、その日の気分やシチュエーションによって使い分けている方は多くいらっしゃいました。

しかし、「そもそもなぜ使い分ける必要があるの?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。

特に初心者の方は、どのランタンを購入すべきか悩まれるはず。そこで、まずはランタンの選び方を紹介いたします。キャンプ・アウトドア初心者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
ランタンはどこで使用するかによって、使い勝手の良さが異なるので、場所や用途に適した商品を選ぶようにしましょう。

ランタンは使用目的によって、以下3つに区別できます。
  • メインランタン
  • テントサイト全体を照らすことが目的。光量が大きいものが適しているものの、虫が寄ってきやすかったり、近隣キャンパーの迷惑になったりする恐れもあるため要注意です。

  • サブランタン(テーブルランタン)
  • 卓上を照らして食事や会話を楽しみやすくするのが目的。メインランタンほどの明るさは必要なく、雰囲気を演出するのにもぴったりです。

  • テントランタン
  • テント内を明るくするのが目的。着替えや就寝前の時間を楽しむのに使用するため、宿泊時には必需品です。また、燃焼タイプのランタンをテント内で使用すると一酸化炭素中毒や火災の原因になるため、LEDタイプがおすすめです。
それぞれ明かりを灯す目的が違うので、適した明るさや燃料タイプが異なります。

もっとも明るさを求められるのがメインランタン。テントサイト全体を明るく照らすのが目的なので、1,000ルーメンほどの光量が大きなものがおすすめです。

メインランタンは、ポールやタープに吊り下げて、上から全体を照らすと効率的です。他のキャンパーの迷惑にならないように、リフレクターなども併用しましょう。

反対にサブランタンはそれほど明るさは必要なく、むしろ食事時に虫が寄ってこないようにメインの光源よりも光量を低くすることが一般的。過度な明るさは必要ありません。手もとや卓上を照らせれば十分なので、200ルーメン前後がおすすめです。また、卓上で使用するため、比較的小さいものの方が使い勝手に優れます。雰囲気作りにも役立つので、灯油ランタンなど見た目を重視して選ぶと良いでしょう。暖色の光が、食欲を促してくれます。

テントランタンは、使用するテントのサイズなどにもよりますが、150ルーメン程度あれば十分に明るく過ごせます。テント内で使用するものなので、一酸化炭素中毒や火災などのリスクがある燃焼系のランタンは避け、LEDランタンを使用するのがおすすめです。LEDランタンは、可愛いものからかっこいいものまで幅広く発売されていますので、テント内の雰囲気に合わせやすくなっています。

このように、ランタンは目的に応じて適した明るさやタイプが異なります。どこで使用するのかを決めてから購入するのがおすすめです。

宿泊日数に応じて「燃焼時間」「使用可能時間」を確認する

宿泊日数に応じて、「燃焼時間」「使用可能時間」を確認しておきましょう。燃料の補給や充電などがなくても、どれくらい長く点灯し続けられるのかを表した目安です。

1泊の場合7~8時間以上あれば予備の燃料や充電なしでも十分稼働してくれるので安心です。

2泊するのであれば、10時間以上点灯するタイプがおすすめです。また長時間使えるランタンほど、予備の燃料を持っていく必要がないので、荷物を最小限に抑えられます。

連泊する場合は予備の燃料が必要になるので、ランタンの燃焼時間を把握しておくと、どれくらい燃料・充電グッズを持って行くべきかわかります。荷物を最小限に抑え、燃料不足を防ぐために、燃焼時間と使用可能時間は必ず確認しておきましょう。

使用可能な時間はランタンの光量や季節によっても変わるので、予備燃料は余裕を持って準備しておくことがおすすめです。

雰囲気重視なら明かりの色やデザインを重視する

ランタンを雰囲気作りのために使うのであれば、明かりの色やデザインを重視しましょう。アンティーク調でレトロなものや、ガラス部分に模様が施されたもの、独特な形状をしているものなど、さまざまなデザインのランタンが各ブランドから販売されています。なかには「ガレージブランド」と呼ばれる個人や小規模な事業として製作されているアイテムもあり、他のキャンパーとは被らない、個性的なランタンが楽しめます。

ランタンはテントサイトやテント内を彩ってくれるためで、夜のキャンプをおしゃれに演出したり、テント内のムードを作ったりと、一種のインテリアのようなアイテムです。特に、明かりの色は大切な要素。視認性が良くなる白色の光か、温かみのある暖色系の色かによって、雰囲気は大きく異なります。

見た目にもこだわったお気に入りのランタンを使えば、グッと雰囲気のあるキャンプやアウトドアを楽しめるようになります。

おすすめのガソリン(ホワイトガソリン)ランタン2選

ランタンのなかでも歴史が古いタイプで、ガソリンを燃やすことで大きく周囲を照らしてくれるハイパワーなランタンです。メインランタンなどの大きな光量が必要な際におすすめです。また、寒さに強く、冬場でも安定した光量を維持できるのが特徴。燃料となるホワイトガソリンは安価なため、ランニングコストにも優れています。

しかし点火には準備が必要で、使用手順も煩雑なため、中・上級者向けのアイテムとも言えます。例えば内部の空気を圧縮するポンピングや、光源となるマントルの空焼きなどの作業が必要になり、さらにスムーズに点灯させるには慣れが求められます。定期的なメンテナンスも必須のため、手入れや手間も楽しめる方に適しています。

おすすめのガソリンランタンを紹介するので、上級者向け商品に憧れる方は、ぜひチェックしてみてください。

Coleman(コールマン): ノーススター(R)チューブマントルランタン

数多くのキャンプギアを販売しているコールマンの銘品で、通称「ノーススター2000」とも呼ばれています。ガソリンランタンらしく非常に強い光を放ってくれるので、テントサイトをとても明るく照らしてくれます。メインランタンにうってつけの商品です。

燃焼時間は約7~14時間と長く、1泊のキャンプはもちろんですが、使用環境によっては燃料補給なしで2泊できてしまいます。

また点火装置が内蔵されているため、スムーズに着火できるのもメリット。公式サイトは動画で使用方法やメンテナンス方法が解説されているため、初めての方でも使用しやすくなっています。

ただし廃番のため、在庫限りの商品。検討されている方は、早めの購入がおすすめです。大光量のランタンを探している方や、着火しやすいガソリンランタンが欲しい方におすすめの商品です。

Coleman(コールマン): ワンマントルランタン

こちらもコールマンの商品で、定番&ロングセラーモデルです。燃焼音と温かみのある光が特徴。シンプルな構造のため扱いやすく、こちらも公式サイトで使い方やメンテナンス方法の動画が公開されています。

燃焼時間は約7.5~15時間と、ノーススターよりわずかに長くなっています。ワンマントルランタンを収納するのに、ちょうどいいサイズのランタンバックも販売されているため、持ち運びしやすいのもポイントです。

バックは円柱形のパッド入り巾着式で、可愛らしいフォルム。ブラック・オリーブ・コヨーテの33色展開です。また、こちらも商品リニューアルに伴い廃番となるため、現行モデルは在庫限りとなります。これからデザインなどが変更されるので、こちらのデザインが気に入っている方は、早めの購入がおすすめです。

長い燃焼時間を誇るランタンを探している方に、うってつけの商品です。

おすすめのLEDランタン6選

取り扱いが簡単で、メンテナンスなども不要なため、初心者から上級者まで幅広いキャンパーにおすすめできるタイプです。電気を使うので、スイッチ一つで簡単にライトアップしてくれます。

他のランタンと違い、燃料を燃やさないため、テント内や低いタープでも安全。一酸化炭素中毒や火災の心配をすることなく、明かりを灯すことができます。また火傷の恐れもないので、小さい子供とのファミリーキャンプでも安心です。

LEDランタンの電源には、電池式と充電式の2パターンあります。また、ハンドルを回して自家発電できるものもあり、防災アイテムとしても優秀です。また発光パターンや付加機能が豊富なのも魅力。光の色を変えられるものや、光が炎のように揺らぐもの、スピーカー付きのものなど、多種多様なアイテムが発売されています。

ただし燃焼系ランタンに比べると、光量がやや劣ります。キャンプサイト全体を照らせる商品は少ないので、サブランタンやテントランタンとして使用するのがおすすめです。いくつかLEDランタンのおすすめを紹介するので、特に初心者の方や室内で使用したい方はぜひ参考にしてみてください。

Ambientec(アンビエンテック): TURN +(ターンプラス)

ニューヨークを拠点に活動しているデザイナーの田村奈穂さんがデザインした製品。金属を削り出したパーツにより作られた、滑らかなフォルムが美しいランタンです。ベースとなる金属は、ステンレス・真鍮・アルミニウム(ブラック)の3種類あります。

ステンレスは透明感ある輝きを放つシルバーで、真鍮は写真のように品がある上品なゴールド、アルミニウムはマットな黒色をしています。同じ商品でもそれぞれ雰囲気が大きく異なるため、幅広いテントサイトのテイストに合わせられるでしょう。

ガラス部分にはクリスタルガラスが使用されており、透明度が高く高級感あふれるランタンに仕上がっています。USB充電で約6時間点灯し続けるため、細かな充電が必要ないのもポイントです。

デザイン性に優れた高級感あるランタンが欲しい方におすすめです。

BOOS(ブース):炎音(えんおん)

LEDでありながら、炎の揺らめきを再現したランタン。同時に、高出力のBluetoothスピーカーでもあります。高輝度LEDを96個使用し、自然な炎の揺らめきを再現することに成功しています。

光り方は3種類あり、スイッチを押す回数で以下のように異なる発光モードを楽しめます。
  • 1回押し:人の心を癒すような、下から昇る自然な炎の揺らめき
  • 2回押し:上から炎が揺らめく
  • 3回押し:心地良い明るさの全灯で、雰囲気の良いランタンに
Bluetooth接続でスピーカーにもなるので、キャンプはもちろん、海水浴やピクニックなど、幅広いアウトドアシーンで活躍してくれます。360°フルレンジタイプのスピーカーのため、テントサイト内のどこにいても音楽を楽しめます。

一度の充電で約5時間~20時間使用でき、連泊でも充電いらずです。炎のような揺らめく光を手軽に楽しみたい方や、ランタンとスピーカーをセットにして荷物を省きたい方におすすめです。

CLAYMORE(クレイモア):CLAYMORE LAMP Selene(クレイモアランプセレネ)

スタイリッシュな見た目のランタンで、ホワイトとグレーの2色展開。どちらも落ち着いた色合いなので、幅広いキャンプスタイルにマッチしやすくなっています。見た目だけでなく発光パターンにカラーバリエーションがあり、使用シーンに合わせてさまざまなスタイルにライトを変更できます。
  • Breeze:風に揺れる光
  • Sunset:夕焼けの赤色光
  • Full Moon:暗い夜を明るく照らす満月の光
  •  
  • Sunrise:朝明けの暁光
モードごとに無段階調光できるので、環境に合わせた明るさで使用可能です。またシェードが着脱可能なため、シェードを付けて明るさを落とせばテーブルランタンに、シェードを外して明るくすればメインランタンに使える2WAY仕様です。

1/4インチ三脚のネジ穴が付いているので、吊り下げだけでなくスタンドや三脚に設置しての使用もできます。スタイリッシュなランタンが欲しい方や、スタンド・三脚に設置して使用したい方はぜひ試してみて欲しいアイテムです。

SnowPeak(スノーピーク):ほおずき・たねほおずき

定番キャンプメーカーのスノーピークから発売されているランタンで、カーリングストーンのような独特の丸いフォルムが特徴的です。

大きい「ほおずき」と小さい「たねほおずき」の2パターンが販売されており、必要に応じて使い分けるのはもちろん、セットで使用するとサイトを可愛らしく演出できます。

専用のフックで、風鈴のように吊り下げて使用することも可能です。コードは長さを自在に調節できるので、テントやタープなどの高さに合わせて使用できます。また、風が吹くと光がゆらぐ機能があり、暖色の光が優しく照らしてくれます。

辺りが静かになると、光を抑えてくれる「おやすみモード」もあるので、静かな夜は星空や焚火を眺めたい場合に最適です。可愛らしいランタンを探している方にピッタリなのではないでしょうか。

BALMUDA(バルミューダ):BALMUDA The Lantern(バルミューダ ザ ランタン)

ひょうたん型の流線形フォルムがスタイリッシュなランタンで、落ち着いたマットな質感が特徴です。

本体カラーもブラック・ホワイト・グレー・レッド・ブルーの5種類と豊富。ちなみにレッドとブルーは、オンラインストア限定色。いずれも落ち着いた上品な色合いなので、キャンプスタイルを問わず使用できるデザインです。

また発光パターンのバリエーションもあり、キャンドルのようにゆらめく暖色の光から、読書に最適な温白色の光まで、ダイヤルを回すだけでさまざまに変化します。

さらに、生活防水レベルの防滴性能があるので、少量の雨や水しぶきがかかっても問題ありません。キャンプやアウトドアで実際に使いやすいように設計されています。モダンでスタイリッシュなランタンを探している方や、豊富なカラーバリエーションから選びたい方はぜひチェックして欲しい逸品です。

LUMENA(ルーメナー):LEDランタン

LEDランタンとしては破格の最大1,300ルーメンもの明るさが出力できる商品。その明るさは、カメラのライティングにも使えるほど。取っ手で吊るしての使用もできますが、自立するため足元からライティングするといった使い方も可能です。

一度の充電で長時間使えるのも魅力で、260ルーメンで点灯させた場合でも、なんと最大約100時間も継続して使用可能です。光の色は昼光色・昼白色・電球色の3つを切り替えられるので、好みや使用シーンに応じて変更できます。

またカラーバリエーションが豊富なのもポイント。写真のような迷彩柄はグリーンとグレーの2パターンあり、無地のものでもブラック・ブルー・ベージュ・ピンクと複数のバリエーションがあります。光量の大きなLEDランタンを探している方におすすめのアイテムです。

おすすめのガスランタン3選

「OD缶」や「CB缶」などのガス缶を使用するランタンです。OD缶とCB缶については、それぞれ下記のような特徴があります。
  • OD缶:OutDoor(アウトドア)用に作られた専用規格。丸みのある形状でCB缶より強度の高い素材が特徴。低温環境でも安定して燃える。

  • CB缶:Cassette Gas Bombe(カセットガスボンベ)のこと。家庭用のガスボンベと同じ規格。光量が大きく、優しい明かり。広く流通しているので購入しやすい。
どのような環境でも使い勝手がいいのは、アウトドア向けに開発されたOD缶です。冬キャンプなど、低温環境で使用するなら、こちらがおすすめです。

対してCB缶はコスパが良く、手軽に購入できるのがメリット。初心者の方であれば、手に入れやすく、普段から馴染みあるCB缶の方がおすすめです。また、どちらのガス缶を使用した場合でも、カートリッジ式のため簡単に燃料を交換できるのが特徴です。

ガソリンランタンほどの光量はありませんが、それほど広くないテントサイトならメインランタンとしても使用できます。おしゃれなデザインが多く、炎の揺らめきを楽しめるため、卓上を鮮やかに彩ってくれるでしょう。

ただし、燃焼時間の短さが欠点。商品により違いはありますが、連続燃焼時間は5時間ほどです。長時間使用するには予備の燃料が必要になるため、どうしても荷物が増えてしまいます。バーナーなど他のアイテムと燃料を兼用するなど、燃料コストを抑える工夫が必要でしょう。

キャンプ・アウトドア初心者だけど燃料ランタンを使用したい方や、炎の揺らぎを見て癒されたい方は、ぜひガスランタンの導入も検討してみてはいかがでしょうか。

Coleman(コールマン): ルミエールランタン

優しく揺れる炎が照らしてくれる、キャンドル風のガスランタン。花のつぼみのような流線形のフォルムが特徴的です。ランタン自体の見た目はもちろんですが、揺れる炎によってムーディな雰囲気を演出してくれるので、サブランタンとしての使用に向いています。

別途販売されているガス缶カバーを装着すれば、雰囲気を変えて使用することもできます。キャンパーの中には、カバーを自作してアレンジする方もいます。また、燃焼時間は230gのガス缶で約28~38時間。丸1日以上燃え続けるので、連泊時でも燃料の補給が必要ありません。

コールマンから純正ガス缶が発売されているので、相性バッチリな製品を探す必要がないのもポイント。縦に昇る美しい炎を眺められるので、炎を見ながらの食事を楽しみたい方はぜひどうぞ。

Coleman(コールマン): フロンティアPZランタン

「グローブ」と呼ばれるガラス部分が曇りガラスでできているため、柔らかく優しい光で照らしてくれるランタンです(写真右)。周囲が暗い状況でも、目に刺さるような光にならないので、テーブルランタンとして手元に置きやすくなっています。

吊り下げ用のチェーンが付いており、木の枝などに吊るしての使用も可能。周辺を照らしたり、テントサイトの目印にしたりできます。ソロキャンプなど少人数のキャンプであれば、メインランタンとしても使用できます。

また点火装置付きなので、着火作業に慣れていない初心者の方でも安心です。収納用のケースも付いているため、持ち運び時に破損しにくくなっているのもポイント。曇りガラスならではの優しい光が好きな方は、ぜひチェックしてみてください。

SnowPeak(スノーピーク):ギガパワーランタン 天 オート

1998年にデビューして以来、スノーピーク初のランタンとして世界中のユーザーから愛されている名作ランタンです(写真中央左の茶色いガス缶が装着されたランタンが「ギガパワーランタン 天 オート」。ガラス部分の四方が金属フレームで覆われているデザインが特徴)

ギガパワーという名のとおり、小型ながら非常に明るい光を放ちます。ガラス部分にはsnow peakと印字されており、点灯させるとロゴが綺麗に浮かび上がります。また小型かつ軽量で持ち運びに便利なので、ソロキャンプやキャンプツーリングなど、荷物を少なくしたい場合に最適です。

操作が簡単なのも魅力で、ガス調節ネジを回して、ボタンを押すだけで着火できます。小型ながらハイパワーなランタンを探している方に、おすすめの商品です。

SnowPeak(スノーピーク): リトルランプ ノクターン

小さな可愛らしいランタン。光は小さいものの、テーブルの上を照らすには十分な明るさです。ろうそくのようにゆらゆらと炎が揺れるので、眺めているだけで癒されながら食事を楽しめるでしょう。またガス消費量は1時間にわずか7グラム。とても熱効率が良いため、残量が少ないガス缶でも長時間利用できます。

円柱型のストレートなデザインが魅力で、シンプルでスタイリッシュな見た目がどんなテントサイトにもマッチし、アウトドアファンに愛されています。またサイズが42×40×105(h)mm、重量は102gとスリムかつコンパクトなため、かさばらず、荷物にならないのも嬉しいポイントです。

コンパクトなランタンが欲しい方や、シンプルなデザインが好きな方におすすめです。

おすすめのパラフィンオイルランタン3選

パラフィンオイルとは、石油から取り出される燃料の一種で、無色透明の液体燃料です。

「万が一こぼれても、揮発しにくいため室内に充満しにくい」「引火点が95度以上と高いため、引火しにくい」という22つの特徴から、初心者でも比較的扱いやすく、安全性の高い燃料です。万が一燃料がこぼれてしまっても危険が少ないので、小さなお子さんがいる場合やペット連れのキャンプなどにおすすめできます。

また、パラフィンオイルの中には、防虫効果付きの製品も。夏のキャンプでは、明かり兼虫除けとしても活躍してくれます。燃やしても臭いやススがほとんど出ないので、お気に入りのランタンを綺麗なまま使用し続けられます。

ただし一般的な灯油の方よりも明るさは劣ります。引火点の低い灯油の方が、勢いよく燃えるため、燃料として明るくなりやすいです。

それではここからおすすめのパラフィンオイルランタンを紹介します。虫が苦手な方や、燃料の臭い、スス汚れが気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

M.D.Camp Factory(エムディキャンプファクトリー):ウッドランタン

ガレージブランドであるM.D.Camp Factoryのランタンです。キャンパー界隈では有名なDr.ホッピー(@dr_hoppy)さんが、本職の傍ら一人で製造されています。

プロの職人が作ったものと遜色ないほど高クオリティ。アンティーク調の真鍮と美しいウォールナットのコラボが、おしゃれな雰囲気を演出してくれます。とくに木製のランタンは珍しいため、他のキャンパーと被らないレアアイテムです。

ただし、一人で製造されていることもあり、現在(2022年7月)は新規での予約受付はストップしています。気になる方は、発売が再開されるのを楽しみに待っておきましょう。木製ギアで揃えたい方や、ナチュラルテイストでコーディネートしたい方におすすめです。

NATURA(ナトゥーラ):小型オイルランタン&ランタンシェード

小型ランタン&ランタンシェードがセットになった商品。見た目に反して、高さ19cmとコンパクトで可愛らしいデザインなのが特徴です。卓上を照らしたり、吊り下げてサイトの目印にしたりと、取り回しがしやすいサイズ感になっています。

シェード付きのため、光を真下に収束させて効率よく照らしてくれます。丸いフォルムとシェードが合わさったデザインはが、他にはない可愛らしさ。シェードは着脱可能なので、外して使用することも可能です。

シェードオフで使うとメタリックで無骨なルックスに。可愛らしさと無骨なルックス、1つで2つの雰囲気を楽しめます。小型でデザインの特徴的なランタンを探している方におすすめの商品です。

DIETZ(デイツ):ハリケーンランタン(iwatadenkiカスタム)

ニューヨークで照明器具メーカーとして創業したデイツから1978年に発売されたモデルで、多くのファンから長く愛され続けているランタンです。どんな悪天候でも炎が燃え続けることから「ハリケーンランタン」というネーミングに。雨や風の強い日でも明かりを灯し続けてくれる頼もしさがあります。

また、ブラック・ゴールド・ブロンズ・レッド・シルバーなど、カラーバリエーションが豊富なのも魅力。グローブと呼ばれるガラス部分には、アウトドアアイテムのセレクトショップである「iwatadenki(イワタデンキ)」が製造するものを使用すると、よりおしゃれになります。

写真のランタンもiwatadenkiのグローブを使用したカスタム品。斜めの曲線で屈折した光が柔らかく、純正品にはない魅力があります。職人の手作りのため予約販売のみになりますが、待ってでも欲しい方が多いアイテムです。

おすすめの灯油ランタン・アンティークランタン6選

灯油ランタンは、燃料代が安く済むのが大きな特徴。で、長時間燃焼してくれるため、コスパにも優れています。ろうそくのような温かみのある炎が、ゆったりと揺れるため独特な雰囲気を演出してくれます。

それほど明るくないためメ、メインランタンではなくサブランタンとして使うのに適しています。ヴィンテージ感漂うレトロな商品が数多くあるため、キャンプサイトの演出能力が高いのもおすすめポイントです。ただしガラスを使用した商品が多いので持ち運び時には注意が必要です。

またパラフィンオイルと違い、灯油独特の臭いやスス汚れが出やすく、こまめなメンテナンスが必要となります。ちなみにポンピングで圧力をかける「加圧式」と、芯で燃料を吸い上げる「フェアーハンド式」の2タイプがあり、多くはフェアーハンド式です。

悪天候でも使えることから「ハリケーンランタン」とも呼ばれ、燃焼音がしないため落ち着いて揺れる炎を眺めながら過ごせます。

私のおすすめの灯油ランタンを紹介するので、ムーディなキャンプサイトを作りたい方や、炎を眺めながら静かな夜を過ごしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

BIALADDIN(ヴィアラディン): ヴィンテージランタン

現在製造されていないヴィンテージ品のランタンで、1946年〜1968年までの20年間しか存在しなかったブランドの商品です。イギリスとアメリカの会社のユニットブランドで、第二次世界大戦後の復興期から経済拡大期に製造されていたこともあり、各パーツが厚い真鍮で作られているのが特徴です。

どこか懐かしいようなレトロなデザイン・色合いが魅力で、無骨ながら可愛らしい雰囲気もあります。ポンピングで圧力をかける「加圧式」のため、慣れないと扱いが難しいものの、ヴィンテージならではの独特な風合いを楽しめます。

レトロな雰囲気やヴィンテージものを使ってみたい方は、ヴィンテージランタン販売店やメルカリなどで探してみてください。

Karlskrona Lampfabrik(カールスクローナ・ランプファブリーク): カールスクローナ ナイトランプ

カールスクローナ・ランプファブリークは、南スウェーデンの港町で1884年に創業したブランド。130年以上続く老舗が作るランタンは、スリムで美しいフォルムをしています。

手の平サイズのランタンで、テーブルに置けば一気におしゃれな雰囲気に。グランピングのようなゴージャスな時間を過ごせます。ボディは真鍮製で、そのまま磨き上げた「ブラス」、ニッケルメッキを施した「ニッケル」、銅メッキを施した「コッパー」の3色があり、どれも美しい色合いです。

芸術的な見た目から、人気急上昇中で手に入りにくくなっています。メルカリなどで掘り出し物を見つけたら、ぜひ押さえておきたい逸品です。

E.Thomas & Williams(イートーマス&ウィリアムズ): ゴールドマイナーズランプ

E.Thomas & Williams(イートーマス&ウィリアムズ)は、1860年に炭鉱ランプメーカーとして設立されたイギリスのメーカー。創業から160年以上もの間、販売され続けてきたランタンで、炭鉱で使用されていたことから、その安全性は折り紙つきです。

本体部の上部に通気制限用の金網が設置されており、上部以外に空気が流入しないよう密閉された構造が特徴です。金網は燃焼のための酸素を吸い込むだけではなく、金網の外へ燃焼熱を伝えない役割があるため、引火性ガスが漂っても爆発燃焼を引き起こさないようになっています。

こうした実用性の面はもちろんですが、置いてるだけで様になるデザイン性の高さも魅力。安全性が高く、インテリアとしても使えるランタンを探している人にぜひおすすめしたいアイテムです。

CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ): CS オイルランタン

日本が誇るアウトドアブランドCAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)の手頃な価格のランタンです。カラーは、ブラック・カーキ・レッド・ブロンズ・シルバーの5色展開で、サイズも小・中・大があるので、好みに合わせて選べます。

特にブロンズは、アンティーク感溢れる雰囲気が魅力。芯で燃料を吸い上げる「フェアーハンド式」なので、初心者でも扱いやすくなっています。

また同デザインのLEDランタンも発売されているので、テント内で使用したい場合や、小さいお子さんが居る場合には、そちらがおすすめ。アンティーク調のリーズナブルなランタンが欲しい方にぴったりなランタンだと思います

DIETZ(デイツ):スケーターズランタン

1900年初頭にアイススケートが大流行した際に、当時のスケーターたちが自分の荷物の目印として使用したランタンです。スケーターに愛用されたことから「スケーターズランタン」と呼ばれた歴史がありますが、もちろんキャンプやアウトドアにもぴったりです。

シンプルなデザインで、長年使い続けても飽きがこないルックス。また構造自体もシンプルなため、きちんと手入れすれば長く使い続けられます。

ヴィンテージランタンならではの風合いがあるため、テントサイトがグッとおしゃれになります。レトロなランタンを探している方は、ヴィンテージランタンの取り扱い店やメルカリなどで探してみてください。

Petromax(ペトロマックス):HK500

ペトロマックスは、1910 年にドイツで創業した灯油ランタンのブランドです。そのデザイン性の高さから、世界中で愛されています。もちろん見た目だけではなく、機能性も抜群。5,000ルーメンというかなりの明るさを誇り、メインランタンとしても最適な性能です。

カラーはブラスとニッケルの22つがあり、それぞれ金色・銀色に輝く見た目なので、使用するだけでテントサイトが一気に華やぎます。使い込むほどに味が出て、渋みが増していくため、経年による変化も楽しみの一つです。

またフードが別売りされているので、写真のように可愛らしい見た目にもなります。明かりがランタンの下部に広がるので、雰囲気も抜群です。エイジングによる経年変化が楽しみな方には、特におすすめのランタンです。

ランタンと一緒に持っておきたいアイテム。ハンガーやスタンドがあると便利

この記事執筆のタナちゃんねる氏が監修するTOKYO CRAFTSの新作ランタンハンガー「サンセットハンガー」

ランタン単体でも十分便利で、サイトをおしゃれに演出できますが、ハンガーやスタンドなど、プラスアルファのアクセサリーがあるとより利便性がアップします。

例えばランタンスタンドがあるとは、高い位置に吊るせるようになり、広い範囲を明るく照らしやすくなります。離れた場所に設置すれば、虫をおびき寄せて遠ざけることも可能です。

テーブルに固定して使うクランプ式や、地面に刺して使う一本脚式、自由に移動させやすい三本脚式などさまざまな種類があるので、自分好みのキャンプスタイルに合わせてみてください。

また、ポールにひっかけてランタンを吊り下げられる「ランタンハンガー」というアイテムもあります。スタンドと違い、倒すリスクがないので、子供連れのキャンプにもぴったり。ランタンスタンドよりもコンパクトなので、荷物にならないのもポイントです。

これらは必須ではありませんが、こうしたアイテムがあると「光が届く範囲が狭い」「料理の時に手元が見えない」などのちょっとした不満を解消できます。ランタンを購入する際には、セットで使えるアクセサリーも確認しておくといいでしょう。

お気に入りのランタンを見つけると、キャンプがもっと楽しくなる

ランタンはキャンプの夜に必須のアイテム。テント周辺やテーブルの上を照らしたり、テント内を明るくしてくれたりと、快適さをグッと高めてくれます。明かりの強さや燃料の種類など違いがあるので、使いやすさや目的に応じたものを選ぶのが大切です。

また機能だけではなく、忘れてはならないのがデザイン。かっこいいランタンや可愛いランタンなど、デザインは多岐にわたるので、好みとこだわりでご自身のキャンプサイトにマッチする商品を選んでみてください。

「お気に入りのランタン」を見つけると、あなたのキャンプライフがもっと楽しくなりますよ。

タナちゃんねる

1985年9月16日生まれ。福岡県出身。元テコンドー日本代表。キャンプ用品の買取販売店舗の会社経営兼、登録者数24.6万人超(2022年8月現在)のソロキャンプYoutubeチャンネル『タナちゃんねる』を運営。キャンプ料理、道具レビュー、キャンパー取材などキャンプにまつわる情報を配信中。2021年にはオリジナルブランド『「TOKYO CRAFTS」』を立ち上げ、日本の職人と共同開発し、素材、機能にこだわったオリジナルギアを展開している。プライベートでは山林を2つ所有し、自身の山でキャンプライフを満喫中。 HP【https://kashi-kari.jp/lab/】- HP【https://electrictoolboy.com/media/】 - YouTube【https://www.youtube.com/c/solocamping_tana

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メルカリマガジン編集部

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