世界のごはんで、旅気分を味わおう【初級レシピ篇】

まだ旅には出られそうにないけど、食卓で異国情緒を楽しむのはいかが?

「いつもの食材にちょっとした工夫とスパイスを加えれば、毎日のごはんがもっと特別な時間になります」そう話すのは、世界のごちそう博物館代表の本山尚義さん。いつか訪れるであろう遠くの地に想いを馳せながら、簡単におうちで作れて旅気分を味わえる3つのレシピをご紹介いただきました。
(文・写真/本山尚義、イラスト/オザキエミ、編集/メルカリマガジン編集部)

「毎日家で3食作ってたらネタが尽きた~」
「同じ味付けばかりで、作っている方も飽きた」
「家で簡単に、スーパーの材料で作れる変わった料理ないの?」
近ごろ、そんな声があちこちから聞こえるようになりました。

それはまさしく私の出番ではないか!
何を隠そう、私は世界中の料理を作ることのできる料理人なのです。味の修行で、3年間で30カ国を巡り、帰国後レストランを開店。その店で2010年より2年間、世界196カ国の料理を提供するイベントを開催してきました。その後、それらのレシピをまとめ、2017年「全196ヵ国おうちで作れる世界のレシピ」を刊行しました。

いま、全文公開もしていますので、よろしければご覧ください。

今回おうちにいながら、世界の台所へ旅する気分を味わえるレシピ3品をご紹介したいと思います。スーパーで買える材料で簡単に出来て、お子様と一緒に楽しく作って、みんなで美味しく食べられるレシピです。

次々と手が伸びてしまうひよこ豆のペースト(レバノン)

まずは、作り方は材料を混ぜるだけ!というパーティの前菜や朝ごはんに最適な料理です。
主に中東地域で食べられているこの「ホンモス」、文化が混ざりあっているところの料理は旨い!という私の持論を証明しているかのような味わい深い一皿です。

【材料】
ひよこ豆(400g)1缶 (汁とひよこ豆と分けておく)
Aにんにく(おろし)小さじ1/2
オリーブオイル 大匙3
練りごま大匙2
クミン 小さじ1/2
塩・胡椒 少々

【作り方】
①汁以外をフードプロセッサーにいれて、攪拌する
②良く混ざったら、汁を少しずつ足して硬さを調整する。味を見て足りなければ塩胡椒を加える
③器に盛り付け、あればパプリカパウダー、パセリを振りバゲットを添える

材料をフードプロセッサーに入れるだけ

フードプロセッサーが家にある方は、どれくらいいらっしゃるのでしょうか?
(ミキサーでも出来ますが、刃や底に材料が付いてしまいなかなか取れないのが難点)
フードプロセッサーは持っておくとめちゃくちゃ便利で、料理の幅がぐんと広がるんです。作れる料理は、みじん切り、大根おろし、白身魚のすり身や、硬くなったパンをパン粉にしたり、バターにパセリやニンニクを練りこんで、ニンニクバターを作ったり。練りこみのパイ生地を作ったりも出来る「すぐれもの」なのです。

メルカリに出てるかな?と検索。
フードプロセッサー…あったあった。

ちょっと容量が大き目の方がいろいろ使いやすいですね。
おろしの機能や、千切り、スライス等の機能の替刃も売ってる!
こちらが私の使っている機種です。

この価格のものでも十分使えます。
フードプロセッサー、おすすめです!

免疫力アップが期待されるアホスープ(スペイン)

次はスペインのニンニクのスープ、アホスープです。いかにも子どもが喜びそうな料理名ですが、ニンニクのことをスペイン語で「アホ」と言います。
ニンニクは免疫力がアップすると期待されている食品です。日ごろから上手にとって、ウイルスに負けない強い体を作りましょう。風邪を引きそうなとき、食欲がないときなどにも最適なニンニク卵スープです。硬くなってしまったバゲットを利用できるので、食品ロスも減らせます。フォーのような麺やそうめんをいれたり、雑炊風にしてもすごく合います。

【材料】(2人前)
ニンニク3片(スライス)
オリーブオイル60cc
唐辛子1本(小口切り)
バゲット6cm(一口大に切る)
卵1個(溶いておく)
チキンブイヨン500cc
パプリカパウダー小さじ1
塩 小さじ1

【作り方】
①鍋にオリーブオイル、ニンニクを入れて中火にする
②ニンニクが色付き始めたら、唐辛子を入れて軽く炒める
③②にチキンブイヨン、パプリカパウダーを加える
④バゲットも加えて5分ほど煮込む。
⑤最後に溶き卵を加えて一煮立ちしたら、塩で味を調えて
器に盛り付けあればパセリを振る


ニンニクの皮を剥く前20分ほど水に漬けておくと驚くほど剥きやすくなります。

ニンニクをスライスするときに、手に匂いがついたりするのがいやだ!
という声をよく耳にします。
そういう時はニンニクスライサーを使うと、指にも匂いが付かずに簡単にスライス出来ます。
これも、メルカリで見てみましょう。
ニンニクスライサー…

わりと手頃なお値段ですね。
ちなみに私が手掛けるレトルトシリーズ「世界のごちそう博物館」の仕込みには、この手のニンニクスライサーでは追い付かないので、ニンニクカッターを使っています。

大量のニンニクもお手のものな「ニンニクカッター」

1キロのニンニクも5分かからずにスライスが出来ます。

カリブの国のおしゃれなローストチキン(ジャマイカ)

ジャークチキン(ジャマイカのローストチキン)

ジャマイカは黒人が9割のカリブ海に浮かぶ島。ブルーマウンテン発祥の地でもありレゲエ発祥の地でもあります。「レゲエの神様」ボブ・マーリーはここで誕生しました。
ジャークチキンは、オレンジの甘さとさわやかなハーブの香りがマッチした、カリブの南国の海を想像させてくれるさわやかなローストチキンです。

【材料】
鶏モモ肉 2枚
A 玉ねぎ1/2個
  ニンニク(おろし)小さじ1/2
  生姜(おろし)小さじ1/2
  オレンジジュース1/2カップ
  ライムジュース 1/2個分
  オリーブオイル 大さじ2
  カイエンヌペッパー小さじ1/2
  クミン 小さじ1/2
  タイム 小さじ1/2
  ドライパセリ 小さじ1/2
  パプリカパウダー小さじ1/2
  塩 小さじ1
  砂糖 大1
  胡椒 小さじ1/2

【作り方】
①Aをミキサーに入れてよく攪拌する
②ボウルに鶏肉と①を入れて冷蔵庫で30分漬ける
③240度のオーブンで15分から20分、こんがり焼けたら出来上がり

※【スパイスについて】
この料理にはたくさんのスパイスが出てきますが、家にあるものだけで作っていただいても大丈夫です。クミン、タイム、カイエンヌペッパーを入れると異国の味がするので、この機会に購入してもいいのではないでしょうか?
料理を結構する人で、これから世界の料理に挑戦しよう!という方は、以下のスパイスを揃えることをオススメします。
①クミン
②コリアンダー
③ターメリック
④ガラムマサラ
⑤カイエンヌペッパー
⑥タイム
⑦オレガノ
インド、アラブ、アフリカ料理によく使われるのは、クミン、コリアンダー、ガラムマサラ。
イタリア、フランス、スペイン料理にはオレガノ、タイムがよく使われます。

【スパイスの注意点】
①匂いのきついスパイス(クローブ、八角、アニス、タイム、オレガノ等)は多く使うと薬臭くなるので少量使う。
②直射日光、高温多湿の場所の保存は避ける
③粉末にしたスパイスは2週間から1か月で使い切る
④まずは炒め物でクミン、コリアンダー、ガラムマサラを使ってみる
⑤まずは煮込み(トマト煮込みやチャウダー)でオレガノ、タイムを使ってみる

メルカリにもスパイスが出店されています。

世界には国の数だけ、家庭の数だけ、台所の数だけ料理があります。
料理には、人間のたどってきた歴史や文化が、詰まっています。料理を食べて、背景の文化歴史を知ることで、その国がぐっと近くなることは間違いないでしょう。世界の料理を作って、世界に想いを馳せてみてはいかがでしょうか?

本山尚義(もとやま・なおよし)

世界のごちそう博物館代表。
幼少期、鍵っ子の経験から台所で過ごす時間が多く、料理好きになる。19歳よりフランス料理店で働き始めるが、27歳の時インドに強制的に連れていかれインド料理には.まる。以後日本でインド料理屋店、アジア料理店での修行を経験し、その間に30か国を巡り現地で料理を教わる。 33歳の時、世界の料理とお酒が楽しめるレストランをオープン。2年間で195か国の料理を提供するイベントを開催し「世界の料理で世界を平和にする」と言うメッセージを伝えた。17年続けてきたレストランを盛業中にも関わらずいきなり閉店。もっと、世界の歴史や文化を伝えたいと、世界の料理のレトルト製造販売に業種変更する。世界の料理の可能性を追求し、講演、セミナー、執筆活動も行い、難民の支援、飢餓の支援などを精力的に行っている。 著書に「世界のごちそう旅×レシピ」(イカロス出版)、「全196カ国おうちで作れる世界のレシピ」(ライツ社)、「世界のおつまみ」(主婦と生活社)がある。
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メルカリマガジン編集部

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