アウトドア2022.11.15

おすすめクッカーセットをキャンプインフルエンサーがセレクト【アウトドア料理がはかどる12選】

アウトドアの醍醐味のひとつとして「キャンプ飯」を挙げる方も多いのではないでしょうか。野外での調理に必要な道具はいくつかありますが、なかでも欠かせないアイテムの一つがクッカー(携帯式の野外用調理器具)です。種類も多く、何を買えば良いか悩んでいる方のために、キャンプ道具のインフルエンサーで、登録者数25万人超えのYouTubeチャンネル『タナちゃんねる』を運営し、多くのキャンパーさんの取材もされているタナさんに本当におすすめできるクッカーセットを選んでいただきました。

(執筆・写真/タナちゃんねる、編集/株式会社モジラフ、メルカリマガジン編集部)

そもそもクッカーとは?

クッカーは、携帯式の野外用調理器具でコッヘル(ドイツ語で調理するもの、調理道具の意)とも呼ばれています。

野外アウトドアでの調理や食事を前提に作られており、薄く、軽く、丈夫なのが特徴です。湯沸かしや炊飯、煮込み、焼き、蒸しと一つで何役もこなしてくれる万能アイテムなので、初心者にはまず購入して欲しい必須のギアです。

そこで、これまで200組以上のキャンパーさんを取材させていただいたなかで「これならアウトドア料理の腕がもっと上がる!」と感じたクッカーセットをご紹介させてください。

クッカーセットのおすすめの選び方【まずは容量と素材、重さなどを検討しよう】

アウトドア用のクッカーセットを選ぶ際は、

  • 容量
  • 素材
  • 重さ

  • の3点に注目しましょう。クッカーはさまざまなタイプのものが販売されているので、自分のキャンプスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。

    それぞれの項目を詳しく解説するので、あなたに合うクッカーはどのようなタイプかイメージしてみてください。

    使用人数やシーンに合わせた「容量」で選ぶ

    まず容量については、それぞれの使い方によって適切なサイズ感が異なります。

    例えばソロキャンプであれば、1人分の湯沸かしやラーメン作りに対応できる500~900mlほどで十分です。しかし2人以上の場合は、人数×700mlを目安に、より大きなサイズを選ぶ必要があります。

    また1人の場合でも、ラーメンなど1品で済ますのか、複数の料理を作るのかによって異なります。

    ちなみにクッカーの形状についても、フライパンのようなものから、丸型や角型、浅型、深型とさまざま。どのような料理を作るかによって、使いやすいタイプを選びましょう。キャンプに参加する人数と、どのような料理を作るのかをイメージして、自分に合った容量・大きさを選んでみてください。

    クッカーの「素材」ごとのメリット・デメリットを把握する

    次にクッカー素材について、チェックしてみましょう。クッカーの素材は大きく分けて「アルミ・ステンレス・チタン」の3つ。素材によってメリット・デメリットが異なるので、特徴を押さえておきましょう。それぞれ以下のような、メリット・デメリットがあります。
    メリット デメリット
    アルミ ・熱伝導が高く、食材が素早く温まる。湯沸かしや炒め料理に適している
    ・安価なため、リーズナブルに購入できる
    ・他の材質に比べ軽い
    ・柔らかいため傷や凹みが付きやすい
    ・高温で変形してしまうため、焚き火には不向き
    ・飲み口や取っ手が熱くなりやすい
    ・保温性が低い
    ステンレス ・保温性が高く、一度温めれば冷めにくいので、スープやパスタ作りに適している
    ・お湯を沸かすケトルとしても使える
    ・錆び・傷に強く耐久性が高い
    ・重いため、荷物を軽くしたい人には不向き
    ・熱伝導はそれほど高くなく、調理時は焦げ付きやすい
    チタン ・飲み口が熱くなりにくいため、スープや飲み物に適している
    ・軽く携帯しやすい
    ・強度・耐久性が高く凹みにくい
    ・焚き火で直火使用できる
    ・熱が逃げにくく保温性抜群
    ・他の金属素材のものよりも高価
    ・熱伝導率が低く、ムラが出やすい
    ・火が当たる部分のみ焦げ付きやすいため、満遍なく温める必要がある際には不向き
    いずれも一長一短ありますが、どれかに絞るというよりは、料理によって使い分けるのがおすすめです。例えば炒め物を作るにはアルミ製を使用して、スープを作るのはステンレス、コーヒーを飲むのはチタンといったように、メリットを生かして役割分担する方法もあります。

    とはいえ、いきなり揃えるのは難しいので、初心者の方にはまずリーズナブルなアルミ素材のクッカーがおすすめ。慣れてきたら、他の素材のものもチェックしてみてください。特にチタンは扱いが難しいので、中~上級者向きの素材です。

    クッカーの「重さ」はキャンプスタイルに応じて考える

    最後にクッカーの重さも、選ぶ際の重要なポイント。ソロキャンプや徒歩キャンプ、ツーリングキャンプなどの場合は、1gでも荷物を軽くするために、軽いものを選びましょう。

    クッカーの重さは大きさと素材に左右されます。重さにこだわるなら、素材として軽量なアルミか、薄くても頑丈なチタンのどちらかがおすすめです。
    また大きければ大きいほど重くなるので、必要最低限の大きさに留めるのもポイント。必要以上に大きければ重く、かさばってしまうだけなので、できるだけコンパクトなものを選びましょう。

    スタッキングした時の形状で運びやすさに違いが出る

    クッカーはスタッキングできるタイプのものだと、持ち運びもしやすく、おすすめです。どのようにスタックできるかは商品によって異なるので、スタック時の形状をよくチェックしておきましょう。もちろん、ご自身のキャンプスタイルとマッチするかも大切です。

    例えばファミリーキャンプの場合であれば、大きいクッカーの中に小さいクッカーを複数入れられるようなセットが持ち運びしやすく便利でしょう。

    他にもソロキャンプなど荷物がかさばって欲しくない場合には、取っ手が折り畳み式になっているタイプや、取り外し式になっているものなど、場所を取らないよう工夫されているものがおすすめです。またクッカー同士を重ねる以外に、クッカーの中にガス缶や食器など他のアイテムを入れて、スぺ―スを節約できるかどうかを確認するのも大切です。

    キャンプで大事なのは「可搬性」。運びやすさを考慮し、無駄なスペースができないように既存のギアとの相性も考慮しましょう。

    おすすめクッカーセット:火の通りがよく料理もはかどる「アルミ製」

    アルミ製のクッカーは熱伝導率が高く、炒め物や湯沸かしに最適。他の素材より安価なため、初めてのクッカーとしてもおすすめです。また軽量なため、ソロキャンプや徒歩キャンプなど、少しでも荷物を軽量にしたい場合にも適しています。まずはおすすめのアルミ製クッカーセットからご紹介します。

    DUG(ダグ):焚火缶

    注:奥のケトルはダグのクッカーセットではありません

    その名のとおり、焚き火での調理を前提に作られたクッカーで、昔ながらのシンプルなデザインが特徴です。折りたたみ式のハンドルが鍋本体の上部に付いているので、トライポッド(アウトドア調理用の三脚)で吊るして調理することも可能。プラスチック製のパーツを使用していないので、熱で溶ける心配はありません。

    アルミ製で熱伝導率が高く、食材全体にムラなく熱が入るので、特に炊飯調理に適しています。ご飯をふっくらと炊き上げたい方は、ぜひ試してみてください。使い込むほどに黒くすすけて味わいが出るので、使えば使うほど愛着が増すでしょう。

    またフタは折りたたみ式の持ち手が付いており、フライパン兼食器としても利用可能。こちらもプラスチックパーツはないので、焚き火の上で調理できます。「S/Mセット・M/Lセット・S/M/Lの3点セット」のタイプあるので、人数や用途などに応じて、適切なものを選ぶことができます。

    比較的リーズナブルかつシンプルで扱いやすいクッカーなので、初めて購入する初心者の方にもおすすめです。

    mont-bell(モンベル):アルパインクッカー 14+16 パンセット

    黒と黄色のコントラストが可愛らしいモンベルのクッカーで、鍋の「アルパインクッカー14&16」に「アルパインフライパン 16ディープ」が付属したセットです。いずれも持ち手部分を折りたためるので、重ねてコンパクトに収納できます。

    持ち手部分はシリコンゴムで覆われているため、熱くなりにくいことに加え、持ち手自体が長いので、火から遠い場所で持つことも可能。火傷しにくいよう配慮されています。

    他にも「持ち手を交差させることで安定感を高められる」「内側がフラットで洗いやすい」など、細部にまでこだわって設計されています。鍋の内側に目盛りが付いているので内容量がわかりやすく、お湯を沸かす際などにも便利。

    またフライパンにはフッ素加工が施されているので、焦げにくく、ふちが高くなっているため、傾斜がある場所でも中身がこぼれにくいのも特長です。料理が得意でない方でも扱いやすく、細かな点にまで配慮が行き届いたクッカーだと思います。

    muraco(ムラコ):RICE COOKER BLACK

    アルミ製の兵式飯盒(4合炊き)に、ムラコオリジナルカラーのマットブラックの耐熱塗装が施されたクッカーです。熱伝導率の高さを生かして、お米をふっくら炊き上げるのが得意。もちろん炊飯以外にも多様な調理に使用できます。

    例えば深型の鍋としてはスープやおでんなどの煮込み料理に使ったり、外フタをフライパンがわりにしたり、内フタを利用して蒸し料理をしたりと、アイデア次第で使い方は無限大です。

    また内フタは2合分の計量カップとして、外フタは3合分の計量カップとして使用可能です。容器には2合分と4合分の水量の目盛付きで、お米の炊き方リーフレットまで付属しているので、初めて飯盒で炊飯する方でも迷わず行えるでしょう。

    ちなみにアルミ製の調理器具は、使用前にシーズニング(鉄製の調理道具を油でならすこと)が必須なのが一般的ですが、内部にアルマイト処理が施されているので、そのまま使用できるようになっています。初心者でも扱いやすくなっているので、初めて飯盒を購入する方や、調理器具はかっこいいもので揃えたいという方には最適なクッカーではないでしょうか。

    Rothco(ロスコ):戦闘飯盒2型

    注:手前の筒状のものはバーナーです。バーナーの左後ろのものがロスコの戦闘飯盒2型です

    現職の自衛隊員が使用しているものと同等規格の飯盒を忠実に再現したクッカー。日本国内の防衛省指定工場で生産された、本格的な仕様です。

    芸人ソロキャンパー集団「焚火会」のスパローズ大和一孝さんをアドバイザーに迎えて企画・生産されたもので、ソロキャンプには最適な2合炊きとなっています。深過ぎない本体になっているので、調理はもちろん、洗いやすさも抜群。使い勝手の良い絶妙なサイズです。

    外フタと内フタは、取っ手をつなげることで、合体させて食器としても使用可能。片手で両方をいっぺんに持てるので、それぞれに入れたご飯とおかずを片手で持ち上げて食べることもできます。テーブルのスペースが限られている際に役立ちます。

    また塗装は耐久性に優れた「特殊変性ポリエステル樹脂塗装(スーパーコートDB)」が使用されており、衝撃にも強くなっています。調理器具にも食器にもなる万能なクッカーなので、少しでも荷物を少なくしたいソロキャンパーや、無骨なデザインのギアが好きな方にはぴったりなクッカーです。

    snow peak(スノーピーク):ヤエンクッカー

    定番アウトドアブランドの一つ、スノーピークの「ヤエンクッカー」。今まで深型クッカーでしかできなかったスタッキングを、浅型クッカーでも実現したのが特徴です。

    アルミ素材にフッ素加工を施したクッカーとフライパンのセットで、1台で複数の調理ができる実用性の高いクッカーです。フッ素加工が施されているので焦げ付きにくく、お手入れもしやすくなっています。

    鍋とフライパンをスタッキングできるのはもちろん、鍋の中にガス缶・シングルバーナーを入れてフライパンでフタして収納することもできます。調理器具一式がコンパクトに収まるよう設計されているため、徒歩キャンプやツーリングキャンプ、登山などにぴったりです。

    またフタには湯切り穴があり、注ぎ口から湯を切ったり注いだりできるようになっているのも、便利なポイント。煮る、焼く、炒めるなど幅広い調理が、これ一つだけで完結します。ソロキャンプなどで荷物を最小限にしたい方や、洗い物もラクなクッカーを探している方におすすめです。

    Trangia(トランギア):ミニセット TR-289

    ソースパン・ミニフライパン・ミニハンドルの3つセット。焚き火台で使用したり、ゴトク+シングルバーナーと組み合わせたりと、お好みで使用できる軽量クッカーセットです。

    フライパンはソースパンにフタとして被せると、カチッとロックがかかるので、バックパックの中でフタがズレる心配がなく、スタックしやすい仕様になっています。ミニハンドルはミニフライパン・ソースパン両方の持ち手を兼ねており、クッカーを火にかけている際に外しておけば、熱くならないので持ちやすくなっています。

    また専用五徳とアルコールバーナーも付属する「ミニトランギア」というセットも販売中。五徳・バーナーも含めてコンパクトにスタックできるので、最小限の荷物で調理器具を揃えられます。

    キャンプはもちろん、スタッキングのしやすさは登山にも適しています。幅広くアウトドアを楽しみたい方はぜひこちらをどうぞ。

    snow peak(スノーピーク):アルミパーソナルクッカーセット

    注:左奥の飯盒はスノーピークのクッカーセットではありません

    アルミ素材の浅型・深型クッカーのセットで、煮る、焼く、沸かすなど多種多様な調理に対応できることに加え、食器としても使いやすくなっています。鍋のフタはフライパンや取り皿として使用できます。

    この1セットで幅広い調理に対応してくれるので、荷物が最小限で済むのはもちろんですが、最初に何を買っていいかわからない初心者の方にもおすすめの入門セット的なクッカーです。

    もちろんスタッキング可能。深型鍋の中に浅型鍋を収納できるので、省スペースで持ち運びしやすくなっています。さらに浅型鍋の中にカトラリーやコップなどを入れれば、よりコンパクトに収納できます。

    またクロスした鍋の持ち手部分が持ちやすく滑りにくい設計になっており、手がかじかむ冬場でもしっかりと掴めるのもポイント。シンプルで扱いやすく、鍋、フライパン、取り皿と必要なものがセットになっているため、初めてのクッカーセットとして最適でしょう。

    ダイソー:メスティン

    100円ショップのダイソーから販売されている商品で、店頭販売価格は破格の550円(税込・2022年11月時点)。数あるクッカーの中でも、圧倒的に安価で購入できます。サイズは1合炊きと1.5合炊き、3合炊きの3パターンあり、必要に応じて使い分けが可能です。

    安価なため「ソロのときは1合炊き」、「ファミリーのときは3合炊き」といったように、複数購入しておけばシーンによって使い分けやすいのもポイントです。また周辺アイテムとして「メスティン専用網」「メスティン用まな板」「メスティンに収納できるミニ鉄板」なども販売されており、併せて購入すればより便利に活用できます。

    100円ショップ製だからと侮れない商品です。複数購入したり、周辺シリーズを揃えたりしても、数千円ほどなので、キャンプ初心者でも購入しやすいクッカーと言えるでしょう。

    おすすめクッカーセット:焚き火(直火)で調理できる「ステンレス製」

    焚き火で直火調理したい場合には、強度・耐久度の高いステンレス製がおすすめです。保温性が高く、熱が冷めにくいのでスープなどを調理するのに適しており、長時間温かさをキープしてくれます。

    また錆びにくく頑丈なため、比較的長く使えるものが多いと言えます。それではさっそく、おすすめのステンレス製クッカーセットをご紹介しましょう。

    Bush Craft Inc.(ブッシュクラフトインク):キャンティーンクッカーキットコーティンク

    取り外し可能なベイルハンドル(オープンループで構成されるハンドル)が付いており、吊るして使用できるのが特徴。トライポッドなどに吊るして焚き火調理を楽しめます。このベイルハンドルは本体の外径より小さく、フタの内側に装着されているため、収納時や食事中に邪魔にならないのもポイント。スタックしやすく設計されています。

    取り外し可能な大きなL字型ワイヤーハンドルも付属しており、熱が伝わりにくいので、火にかけた状態でも熱さを気にせず持つことができます。また火柱を邪魔しない穴が開いた五徳もセットになっているので、焚き火台だけでなくアルコールストーブや固形燃料などを使っての調理も可能です。

    もちろん五徳も含め、すべてスタッキングできます。フタには水切り用の穴が加工されており、パスタの茹で汁を捨てたりお湯を注ぐときにも重宝します。フッ素加工で焦げ付きにくく、内側に計量用の目盛りも刻まれているなど、細部にわたってこまやかな設計がされているのが特徴です。

    CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ):ラグナ ステンレスクッカーLセット

    20cm鍋、16cm鍋、フライパン22cm、ケットルクッカー900mi、取っ手がセットになったもので、それぞれのフタも含めすべて一つにスタッキングできます。ファミリーキャンプで必要な調理器具はひと通り揃うので、ファミリーキャンプの入門道具としてぴったりな商品です。

    大鍋が付属しているおかげで、カレーやポトフ、シチューといった煮込み料理が作りやすく、家族でさまざまな料理を楽しめます。また比較的安価な商品なため、直火でガンガン使用してみたいという場合にも最適です。

    ただし表面に加工が施されていないので、やや焦げ付きやすいのが難点。、シーズニング加工を施したり、こまめに火加減を調整したりと、焦げ対策を施すようにしましょう。大鍋からフライパン、ケトルと複数の調理器具が一式揃うので、これから調理器具を集め始める初心者にもおすすめのセットです。

    STANLEY(スタンレー):ベースキャンプクックセット

    19個ものアイテムが高さ16cm×直径約24cmの鍋の中に収納できるようになっており、調理器具、ボウル、お皿、鍋敷きまでセットになっています。19アイテムの内訳は下記のようになっており、これだけで食事に必要なものがほとんど揃ってしまいます。
    湯切り付きフタ&3.5L鍋、フライパン、まな板、フライ返し、スプーン、お皿×4、ボウル×4、スポーク×4、食器乾燥棚、トライベット(鍋敷き)
    鍋やフライパンだけでなく、カトラリーや食器、まな板まであり、すべて鍋に収まるように設計されています。これだけのアイテムが一つの鍋に収まるので、車の荷室に余裕が生まれて、他にも荷物を持ち込めるようになるでしょう。なにかと荷物が増えがちなファミリーキャンプにぴったりです。

    また鍋フタの裏面には、スタッキングの順番がイラストで記載されており、よくある「スタッキングの順番がわからなくなる」という心配がないのも嬉しいポイント。調理器具はもちろん、カトラリー類もすべて揃うので、初心者ファミリーキャンパーはここから入るのもいいかもしれません。

    おすすめクッカーセット:軽さと強度を重視するなら「チタン製」

    超軽量で強度の高いのがチタンの特長。傷や凹みが付きにくいので、キャンプで長く使用できる相棒になってくれるでしょう。

    登山や徒歩キャンプなど、荷物を少しでも軽量化したい際にも最適です。ステンレス同様直火OKで、独特のチタンブルーを楽しめるのも魅力。おすすめのチタン製クッカーセットをご紹介します。

    snow peak(スノーピーク):チタントレック

    ソロ用クッカーの中でも屈指のロングセラー商品。900と1400の2つのサイズから選べます。チタンは耐食性が高く衛生的なことに加え、熱伝導率が低いため、そのまま口をつけてスープを飲みやすいなど、アウトドアにぴったりな素材です。クッカーはもちろん、フタもチタン製なので、食器代わりやフライパンとしても活躍します。

    900はパスタ2人前・炊飯2合までOKなので、1~2人前に最適。対して1400はパスタ3人前・炊飯3合までOKなサイズで、2~4人前程度は調理できます。また900は1400の中にぴったり収まるので、2つとも購入して使い分けるのも可能です。

    少々高価ではありますが、使い込んでいくうちに写真のようなチタン独特の青みがかかってきます。ユニークな風合いに、愛着も増していくでしょう。機能性、見た目ともに優れており、ソロや少人数用に使えるチタン製クッカーを探している人には、間違いなくおすすめの商品です。

    クッカーにこだわれば、アウトドア料理がさらにおいしくなる

    クッカーは多くのメーカーから多種多様な商品が販売されているので、どれを選ぶべきか迷われることでしょう。焦げにくかったり扱いやすかったりと、個性はさまざま。また火の通りやすさや持ち運びやすさなど、重視するポイントによっても最適なクッカーは異なります。

    まずどれくらいの人数で、どのような料理を作りたいのかを考えて、そこからキャンプスタイルやシーンに応じて素材や重さなどを考えるといいでしょう。

    クッカーにこだわれば、アウトドア料理はよりおいしくなります。ぜひあなたのキャンプスタイルにマッチするものを見つけてみてください。

    タナちゃんねる

    1985年9月16日生まれ。福岡県出身。元テコンドー日本代表。キャンプ用品の買取販売店舗の会社経営兼、登録者数25万人超のソロキャンプYoutubeチャンネル『タナちゃんねる』を運営。キャンプ料理、道具レビュー、キャンパー取材などキャンプにまつわる情報を配信中。2021年にはオリジナルブランド『「TOKYO CRAFTS」』を立ち上げ、日本の職人と共同開発し、素材、機能にこだわったオリジナルギアを展開している。プライベートでは山林を2つ所有し、自身の山でキャンプライフを満喫中。 - HP【https://tokyocrafts.jp/】 - HP【https://tanachannell.com/】 - youtube【https://www.youtube.com/c/solocamping_tana

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    メルカリマガジン編集部

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