一時は消滅の危機にあったアナログレコードですが、ここ数年で人気が再燃。人気アーティストが新曲をCDとレコードで同時発売する動きが広がり、世界的なブームになっています。レコードが身近な存在になると、個人で聴くだけではなく、DJプレイに興味を持ち始めた人も多いのではないでしょうか。そこで、元ダンサーで現在は和モノDJとして活躍中の珍盤亭娯楽師匠に、DJをこれから始める人におすすめのアイテムを紹介してもらいました。
(執筆/大久保亜季乃、取材・編集/メルカリマガジン編集部)
(執筆/大久保亜季乃、取材・編集/メルカリマガジン編集部)
DJの魅力は、誰でも気軽にパフォーマーになれること
――元々HIPHOP系のダンサーだったとのことですが、どんな経緯でDJになられたのでしょうか?
珍盤亭娯楽師匠:自分のダンスチームの曲を作るために、レコードはよく買っていたんです。でも当時はチームお抱えのDJがいて、レコードを渡したら曲を作ってくれていたので、自分でDJをやるつもりは全然なかったんですが、ある時、チームが解散してしまって。1人になって、やることがなくなっちゃったので、そこで初めて「DJでもやってみようかな」と。
――音楽の系統もHIPHOPから和モノに変わったかと思うのですが、どんな理由でジャンルが変化したのでしょうか?
珍盤亭娯楽師匠:HIPHOP系の音楽って、ソウルやファンクなどのブラックミュージックをサンプリングして音を作っていることが多いんです。DJをやっていくうちにその“元ネタ”の方に興味が出てきて、色々と調べていくと日本にも同じようにブラックミュージックを元ネタにしているものが多いとわかり、日本の曲にハマってきて。どんどん深みに入った結果、今では日本のコミックソングとかもDJでかけるようになりましたね(笑)。
――師匠が思うDJの魅力とは何でしょうか?
珍盤亭娯楽師匠:やっぱり、自分のDJでお客さんがノッて踊ってくれたり、喜んでくれたりするのをダイレクトに感じられることじゃないかな。僕は元々ダンサーだったし、人に何かを伝えたい、何か自分で表現するパフォーマーになりたい、という気持ちがあったので、DJで自分を表現するのはしっくりきましたね。
ダンスやバンドなどの表現方法だと人数も長い練習も必要で、実現までに年月がかかりますが、DJももちろんある程度の練習は必要だけど、ぶっちゃけ機材さえあればすぐに始められるんで(笑)。誰でも気軽にパフォーマーになれるところも魅力ですよね。自分で曲を選んで、流れを考えて……そうして作り上げた自分の表現で、お客さんが喜んでくれるというのは、なかなか普通では味わえない体験だと思います。
珍盤亭娯楽師匠:自分のダンスチームの曲を作るために、レコードはよく買っていたんです。でも当時はチームお抱えのDJがいて、レコードを渡したら曲を作ってくれていたので、自分でDJをやるつもりは全然なかったんですが、ある時、チームが解散してしまって。1人になって、やることがなくなっちゃったので、そこで初めて「DJでもやってみようかな」と。
――音楽の系統もHIPHOPから和モノに変わったかと思うのですが、どんな理由でジャンルが変化したのでしょうか?
珍盤亭娯楽師匠:HIPHOP系の音楽って、ソウルやファンクなどのブラックミュージックをサンプリングして音を作っていることが多いんです。DJをやっていくうちにその“元ネタ”の方に興味が出てきて、色々と調べていくと日本にも同じようにブラックミュージックを元ネタにしているものが多いとわかり、日本の曲にハマってきて。どんどん深みに入った結果、今では日本のコミックソングとかもDJでかけるようになりましたね(笑)。
――師匠が思うDJの魅力とは何でしょうか?
珍盤亭娯楽師匠:やっぱり、自分のDJでお客さんがノッて踊ってくれたり、喜んでくれたりするのをダイレクトに感じられることじゃないかな。僕は元々ダンサーだったし、人に何かを伝えたい、何か自分で表現するパフォーマーになりたい、という気持ちがあったので、DJで自分を表現するのはしっくりきましたね。
ダンスやバンドなどの表現方法だと人数も長い練習も必要で、実現までに年月がかかりますが、DJももちろんある程度の練習は必要だけど、ぶっちゃけ機材さえあればすぐに始められるんで(笑)。誰でも気軽にパフォーマーになれるところも魅力ですよね。自分で曲を選んで、流れを考えて……そうして作り上げた自分の表現で、お客さんが喜んでくれるというのは、なかなか普通では味わえない体験だと思います。
これからDJを始める人におすすめの機材9選
――DJをやりたい音楽のジャンルによって機材は変わるんでしょうか?
珍盤亭娯楽師匠:今はどんなジャンルのDJでも、レコード以外でやろうと思えばやれるんですよ。僕がレコードで使っている昭和歌謡でも、今は配信されることも増えてきていますし。なので、アナログ機材でもデジタル機材でもできます。テクノやハウスなどの打ち込み系であればPC DJやCD J、USB DJなどのデジタル機材を使ったDJが多いですね。ただ、HIPHOPだと12インチレコードでしかない音源も多いし、僕は和モノならやっぱりアナログがいいと思っています。技術的なことでいうと、アナログ機材はレコード音源をかなり聴き込んでいないと扱いにくいけど、デジタル機材は曲の波形や秒数などが視覚的にわかるし、操作もしやすい。なので、始めやすいのはデジタル機材かもしれないですね。
珍盤亭娯楽師匠:今はどんなジャンルのDJでも、レコード以外でやろうと思えばやれるんですよ。僕がレコードで使っている昭和歌謡でも、今は配信されることも増えてきていますし。なので、アナログ機材でもデジタル機材でもできます。テクノやハウスなどの打ち込み系であればPC DJやCD J、USB DJなどのデジタル機材を使ったDJが多いですね。ただ、HIPHOPだと12インチレコードでしかない音源も多いし、僕は和モノならやっぱりアナログがいいと思っています。技術的なことでいうと、アナログ機材はレコード音源をかなり聴き込んでいないと扱いにくいけど、デジタル機材は曲の波形や秒数などが視覚的にわかるし、操作もしやすい。なので、始めやすいのはデジタル機材かもしれないですね。
【PC DJ初心者用DJコントローラー】パイオニア DDJシリーズ
パイオニア DDJ SB3
珍盤亭娯楽師匠:2〜3万ぐらいから手に入る初心者向け機材。アプリをダウンロードしてPC上で簡単に操作できます。パイオニアの機材はクラブなどの現場で使われていることが多いので、パイオニアの操作に慣れておくと実際に現場でプレイする時もやりやすいのでおすすめですね。
パイオニア DDJ 400
珍盤亭娯楽師匠:こちらもパイオニアの初心者向け機材。DDJ SB3より少し高価格ですが、こちらもお手頃価格なのでおすすめです。
【CDJ / USB DJ初心者用DJコントローラー】パイオニア CDJシリーズ
パイオニア CDJ 350
珍盤亭娯楽師匠:結構古い機種ですが、レコードを触っている感覚で操作できるのでおすすめです。USBも刺せるので、古いけどまだまだ人気の機種ですね。
パイオニア CDJ MK2 1000
珍盤亭娯楽師匠:こちらもレコードを触っている感覚で操作できて、かつ低価格で手に入るのでおすすめです。僕も使っていますね。USBは刺せないけど、その分手に入りやすいかと思います。
【レコードDJ初心者用ターンテーブル】Technics SL-1200MK3D
珍盤亭娯楽師匠:古い機種ですが、モデルチェンジしても機能が大きく変わっているわけではないので、今でも現役で使えます。僕も同じ系統のものを使っていますが、使いやすいし、頑丈!30年ぐらい使っているけど、ほぼ壊れていないです(笑)。CDJって結構壊れやすいんですよ、精密機械なので。でもこれはずっと使えるのでおすすめです。
【レコードDJ初心者用のレコード針】ORTOFON 針/樽屋 針
珍盤亭娯楽師匠:レコード針がないとターンテーブルは回せないので、針も必要です。最初に買うなら、この2ブランドがおすすめです。どちらも使いやすくて、値段も手頃。針にもいくつか種類があるんですが、どちらのブランドでも「赤」の針が初心者にはおすすめです。
【PC DJ/ CDJ / USB DJ / レコードDJ初心者用のミキサー】パイオニア DJM 400 / パイオニア DJM 450
珍盤亭娯楽師匠:DJプレイ中、曲と曲が途切れないように繋ぐ(ミックスする)ための機材。これがないとDJプレイはできないので、アナログであろうとデジタルであろうと、ミキサー機材は必須です。「パイオニア DJM 400」は、音にエコーをかけたり、音を沈ませたりするエフェクト機能がついているのに手頃な価格なので、初心者におすすめ。もう少し上位の機材だと、より操作性が高い「パイオニア DJM 450」も名機です。
【PC DJ/ CDJ / USB DJ / レコードDJ初心者用のアンプ】パワーアンプ
珍盤亭娯楽師匠:スピーカーで音を流す前に音声信号を増幅させるのがアンプ。こちらもDJには必要な機材ですが、クラブなどの現場には基本アンプはあるので、家で使う分には小さくてコスパのよいパワーアンプで、メーカーもこだわらなくて大丈夫だと思います。僕もそういったものを使っています。
【PC DJ/ CDJ / USB DJ / レコードDJ初心者用のスピーカー】BOSEの スピーカー
珍盤亭娯楽師匠:音を流すスピーカーも、もちろん必要機材です。こちらも本格的なスピーカーは現場にあるので、家で使う分にはあまりこだわらなくてもいいとは思います。僕はよくお店で有線放送を流しているようなスピーカーを使ってますね。音の鳴りを気にするならこちらがおすすめですね。たぶん、101MVだと思います。お手頃価格だけど音も割れず、しっかり良い音が出ます。さすがオーディオメーカーのスピーカーだなと思いますね。
まずは自分のやりたいジャンルやプレイスタイルを決めるのがDJ上達の第一歩
――ご紹介いただいた機材を揃えてDJの練習をしていくなかで、おすすめの練習方法や上達方法はありますか?
珍盤亭娯楽師匠:やっぱりイベントなどの現場に行って、自分がやりたいジャンルの人のプレイを色々見てみるのが一番いいと思いますね。手の使い方や音をつなぐポイント、どこを触って操作しているのかなどは、音で聞くだけじゃなかなかわからないので、実際に見ることで上達につながると思います。
あとは、自分がやりたいジャンルのDJの人と仲良くなって直接相談したり、アドバイスをもらったりするのもいいですね。テクノ系をやりたいなら、テクノ系のイベントに行ってDJプレイをみるのが一番なんで。そういう意味では、まずは自分がやりたいジャンルや方向性、プレイスタイルなどをある程度決めることが大事かな。
ちなみに、勉強のために人のプレイを動画で撮りたくなることもあると思うんですが、手元を取るのはあまり良くないので、やめた方がいいです!DJによっては「勝手に撮らないで」という人もいると思うので……(笑)。撮るよりは、しっかり目で見て勉強するのがおすすめです。
他には、DJ教室かな。でもそれもジャンルによって色々あるので、しっかり調べて自分に合うものを探してから参加した方がいいかも。ジャンルや価格も幅広いし、1日で終わるものもあれば、しっかり長期間通うものもあるので。手頃な値段の教室もあるので、「まずはしっかり教えてもらいたい!」と思うタイプの人にはおすすめですね。
珍盤亭娯楽師匠:やっぱりイベントなどの現場に行って、自分がやりたいジャンルの人のプレイを色々見てみるのが一番いいと思いますね。手の使い方や音をつなぐポイント、どこを触って操作しているのかなどは、音で聞くだけじゃなかなかわからないので、実際に見ることで上達につながると思います。
あとは、自分がやりたいジャンルのDJの人と仲良くなって直接相談したり、アドバイスをもらったりするのもいいですね。テクノ系をやりたいなら、テクノ系のイベントに行ってDJプレイをみるのが一番なんで。そういう意味では、まずは自分がやりたいジャンルや方向性、プレイスタイルなどをある程度決めることが大事かな。
ちなみに、勉強のために人のプレイを動画で撮りたくなることもあると思うんですが、手元を取るのはあまり良くないので、やめた方がいいです!DJによっては「勝手に撮らないで」という人もいると思うので……(笑)。撮るよりは、しっかり目で見て勉強するのがおすすめです。
他には、DJ教室かな。でもそれもジャンルによって色々あるので、しっかり調べて自分に合うものを探してから参加した方がいいかも。ジャンルや価格も幅広いし、1日で終わるものもあれば、しっかり長期間通うものもあるので。手頃な値段の教室もあるので、「まずはしっかり教えてもらいたい!」と思うタイプの人にはおすすめですね。
珍盤亭娯楽師匠 (DJ waterdamage)
和モノ・ディガーの頂点に立ち、それまでの和モノDJの常識を遥かに超えたパフォーマンスと独自の音楽観で、全国のイベント、フェスで活躍。日本各地で拡大しているDJ盆踊りの立役者として、地域の夏祭り、盆踊りに出演。TBSラジオ『伊集院光とらじおと』への出演や、ディスクガイドとしては異例のヒットとなった『和モノAtoZ』『珍盤亭娯楽師匠のレコード大喜利』の執筆など、多方面での活躍を見せている。また初心者、中級者向けのDJ教室を月4回開催、若手育成にも尽力している。[instagram] https://www.instagram.com/chinbanteigorakushisyou/
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