オートバイ2022.10.24

バイク歴9年のライターおすすめ。中古で買える名作250ccバイク16選【ビギナー向けからベテラン向けまで】

軽量かつコンパクトでありながら、性能面も十分な250ccバイク。ビギナーからベテランまで幅広い層が愛車として選択しています。バイク歴9年のアウトドア系ライターである高木はるかさんが、本気でおすすめする250㏄バイクを国内主要4メーカー(HONDA・YAMAHA・KAWASAKI・SUZUKI)から教えてくれました。

(執筆/高木はるか、編集/株式会社モジラフ、メルカリマガジン編集部)

中古市場で見かけたらぜひチェックしておきたい250ccクラスのバイクとは

兵庫県神河町、砥峰高原にて

250㏄クラスのバイクのメリットといえば、なによりも乗りやすさ。原付よりはしっかりとパワーがあってライディングに慣れるのにもちょうど良く、しかも車両が軽量でコンパクトなものが多いため、取り扱いも簡単。もちろん高速道路も走行可能なので、近場からロングツーリングまで幅広くこなしてくれます。また車検が無く(※)、維持費がリーズナブルという点で選ぶ人が多いのも特長です
※ただしメンテナンスは必須。特にビギナーの場合、継続して面倒を見てくれるショップを見つけることが重要

このクラスのバイクは国内4メーカーも非常に力をいれており、エントリーモデルからハイグレードモデルまでラインアップが豊富。また出荷台数が多いだけに、中古車市場を見てみると思わぬ掘り出し物と出会える可能性が高いのも魅力です。

HONDA(ホンダ)のおすすめ250ccバイク

ホンダのバイクは燃費、乗り心地、頑丈さ、デザインのすべてにおいて平均以上。誰でもストレスなく扱える優秀なバイクが多いのが特長。趣味用のバイクからビジネス利用のバイク、小型から大型と幅広い用途に対応した豊富なラインアップを誇るメーカーです。

HONDA(ホンダ)Rebel250(レブル250)

使い勝手の良いクルーザータイプ。250ccクラスにおいて2020、2021年と2年連続で売上ナンバーワンを獲得し、圧倒的な人気を誇ります。

2020年のマイナーチェンジで灯火類がすべてLED化。ギアポジションインジケーター、アシストスリッパ―クラッチ(クラッチレバーの操作が軽くなる)などが追加され、ますます乗りやすくなりました。

特に丸目の愛らしいヘッドライトとシンプルながらも存在感のあるデザインが魅力。シート高が690mmと低く、車体も細いため非常に足つきが良く、比較的ビギナーのライダーも多いです。ただし、ややハンドルが遠いので、小柄なライダーはハンドルを交換した方が快適に乗れるかもしれません。

一見するとスポーティーな走行が不得意なバイクに見えるかもしれませんが、CB250Rと同系エンジンということもあり動力性能も侮れないです。コーナリングでは安定しつつもスイッとバンク(車体を傾けること)するので、難しいことを考えなくても簡単に曲がることができます。気軽に下道(一般道)を流すにはうってつけのモデルです。

HONDA(ホンダ)CBR250RR

250RR(ニヒャクゴジュウダブルアール)という読み方から転じて、ライダーの間では通称「ニダボ」と呼ばれる名機。250㏄のなかではトップクラスのスペックを持つスーパースポーツタイプのバイクです。

水冷4ストローク直列2気筒DOHC4バルブエンジンをはじめ、「走るために生まれてきた」と言っても過言でないほど豪華な装備が特徴。

全速度域で安定したトルク感があり、市街地や高速道路、峠を走っても非常に優秀です。立ち上がり加速が良く、コーナリングの倒し込みにおいても素早く自由度があるため、サーキット走行などの競技でも十分に使えます。

その代わり、トコトコとのんびりツーリングするような用途にはあまり向いていないとも言えるかもしれません。

他のどのバイクとも違う尖ったデザインも人気で、そのクールなビジュアルに惚れてSNSに投稿したくて購入するライダーもいるんだとか。大型クラスにまったく引けを取らない高級バイクです。

HONDA(ホンダ)VTR250

昔ながらの雰囲気を持つネイキッドバイク(車体に外装がなく、エンジンが剥き出しになっているデザインのバイク)で、トラス構造(部材同士を三角形につなぎ合わせた構造形式で、一般的に強度が高いとされる)のフレームが特徴的。

使用されているホンダ伝統のVツインエンジンは頑丈なことで有名です。かつてはバイク便での使用が多かったため「最強の実用バイク」とも呼ばれていました。

Vツインならではの低〜中速域での力強さと160kgという軽い車重が合わさることで、乗り手を選ばない気持ち良い走りを実現。スピードを求める人はもの足りなさを感じるかもしれませんが、峠道でのワインディングを楽しんだり下道をのんびりツーリングしたりといった用途には十分なスペックです。

生産終了から期間が空いているにもかかわらず在庫数が多く、比較的お手頃な価格で入手できるオールマイティなネイキッドバイクとして親しまれています。

2009年のモデルチェンジで燃料供給がインジェクション化(燃料ポンプで圧力をかけたガソリンをエンジン内で噴射する方式のひとつで、出力の向上や燃費の向上などのメリットがある)されているため、特にビギナーは新しいモデルを狙った方が維持しやすいでしょう。

HONDA(ホンダ)CRF250L

▲写真はCRF250 RALLY(ラリー)

オンオフどちらの道でもタフな走りが楽しめるバイクです。

悪路を走るためにサスペンションがかなり柔らかく設定されており、シートに跨ると車体が沈み込みます。シート高830mm(前後のサスペンションを延長した〈s〉タイプは880mm)とオフロードバイクとしては足つきが良く、車体重量も140kgと軽いのが特徴。万が一バランスを崩しても支えやすく、取り回しも難しくないです。

オフロード走行で重要視される低〜中速での力強さ、悪路でエンストしないだけの粘り強いエンジン特性には定評があります。街乗りにおいてもちょっとした段差や路面の荒れを気にする必要がなく、ツーリングからキャンプ、通勤、オフロード走行まで幅広く楽しむことができます。

積載に使える荷掛けフックやヘルメットホルダーも標準で装備されており、オンロードツーリングも快適に乗れるように想定しているあたり、メーカーの配慮を感じられます。また大型スクリーンの装備などツーリング性能に特化した兄弟車のCRF250ラリーも人気の車両です。

YAMAHA(ヤマハ)のおすすめ250ccバイク

ヤマハのバイクは洗練された美しいデザインが特徴。「マウンテントレール」「3輪モビリティ」など、これまでになかった独自のカテゴリーを作ることが多いです。また最新技術を搭載した車両も多く、高品質で優秀な車両を生み出し続けています。

YAMAHA(ヤマハ)SEROW250(セロー250)

モトクロスでもトライアルでもない、「マウンテントレール」という新しいジャンルを切り開いた画期的なモデル。

マイルドながらもオフロードバイクらしさを残すスタイリングと、キュートな丸目のヘッドライトのデザインが幅広い層に人気を集めています。

またシート高が830mmと低く、サスペンションも柔らかいため、オフロードバイクとしては足つきが良いのも特長で、取り回しも難しくありません。

最高出力は20馬力とパワフルとは言えないもののレスポンスが良く、必要十分なスペック。おおまかなアクセルワークで林道を走行してもトコトコと流して遊ぶことができます。ただし100km/hを超えるような高速域では、パワー不足に加えて車体の軽さ、ブロックタイヤ(標準装備)の特性などもあり、やや振動やフラつきを感じやすいので注意。

人気のバイクなので中古市場での価格も高いですが、リセールバリューも高いため、いつか手放す時を考えても安心して購入できます。また2008年に燃料供給方式をインジェクションに変更しているため、ビギナーは新しいモデルを狙った方が維持しやすいでしょう。

YAMAHA(ヤマハ)YZF-R25

「毎日乗れるスーパーバイク」がコンセプトのスポーツバイク。なめらかながらシャープな印象のカウル(バイクを覆う樹脂製の外装パーツのこと)やタンクカバーのデザインが美しく、ビギナー層からベテラン層まで幅広く支持されています。

シート高は780mmで、形状が細くしぼられているため、スポーツバイクとしては足つきも良いのが特長。セパレートハンドルながら比較的高めの位置にグリップが設置され、姿勢はそれほど前傾にならず乗りやすいです。

ツーリングからスポーツ用途まで幅広いシーンで乗ることができ、よっぽどの無茶をしない限りは常に安定したスムーズな走りが可能。250㏄なのでスピードはそこそこですが、逆にアクセルを回してエンジンのサウンドを楽しむのも良いでしょう。

人気車種なだけあってカスタムパーツも充実しており、2019年のモデルチェンジで性能・デザインともに変更されているため、購入前にチェックしておくのがおすすめです。

YAMAHA(ヤマハ)DragStar 250(ドラッグスター250)

かつての国産アメリカンバイクブームでは250㏄クラスをけん引していたモデルです。

全長2320mm×全幅935mm×全高1070mmという、250㏄クラスとは思えない車体の大きさ、ハンドル幅を強調するようなデザイン、タンクやフェンダーなどの曲線は迫力がありながらもどこか優雅。アメリカンバイクらしく、足つきは非常に良く、小柄であっても両足でしっかり踏ん張れるため、立ちゴケ(走行中ではなく、停車中ないしは停車しようとする際に車体を足で支えることができずに転倒してしまうこと)の不安も少ないです。

高速道路を走るにはややパワー不足を感じるかもしれませんが、大型アメリカンと比較して身軽なスペックのため、穏やかなカーブであればスムーズなハンドリングができます。優雅に下道をクルージングして楽しむのに向いているでしょう。

トコトコ感のあるVツインエンジンのフィーリングや味わい深さも魅力で、シートの座り心地が良いため疲れにくいのもポイントです。

YAMAHA(ヤマハ)MT-25

先に紹介したYZF-R25のストリートファイター(スーパースポーツのカウルを取り外し、アップハンドルにした)スタイルとして登場したモデル。

モデルごとに大きくデザインが違い、2019年までは大きなヘッドライトが特徴的。2020年以降はヘッドライトをLED化して、細くつり上がったシャープな雰囲気を持っています。

R25とは異なりバーハンドルが採用され、アップライトな乗車姿勢になるのも特徴。バイクの挙動が掴みやすく、ジムカーナ的(複数台の競技車両で競わず、1台ずつ走行する形式のタイムトライアルレースのこと)なライディングにも向いています。

また開発コンセプトである「大都会のチーター」のとおり、高回転域までシャープに吹き上がるエンジンと優れた足回りを持ち、ライダーの技術の向上とともに運転が楽しくなるような奥深さを持っています。

大ヒットモデルであるR25の兄弟車だけに、オーナーのなかには「人と被らないから選んだ」という声もあります。

KAWASAKI(カワサキ)のおすすめ250ccバイク

近年、高性能なスポーツバイクを積極的に開発しているカワサキ。

「漢(おとこ)カワサキ」というフレーズが有名で、実際ラインアップにはアグレッシブで無骨なデザインの車両が多いのが特徴です。またスクーターをほとんど作らないところにもこだわりが見えます。

KAWASAKI(カワサキ)ESTRELLA(エストレヤ)

流行に左右されない、昔ながらのデザインを持つクラシックバイク。メッキパーツが多く使われているため、高級感があり、眺めるだけでも気持ちが満たされるでしょう。

シート高は735㎜と非常に足つきが良く、取り回しも簡単。力に自信がない人も問題なく乗れるため、ビギナーライダーからの人気も高いです。

80km/hも出せばフルスロットルのため、お世辞にも速いとは言えませんが、単気筒のロングストロークなエンジンでトコトコとマイペースに走るのが気持ちいいバイクです。

またコーナーでは、きっかけを作れば驚くほどに安定してバンクします。前後のタイヤの接地感が強く、ラフに乗っても挙動が安定しているため乗り手に恐怖を与えません。細かいことを気にせずのんびり流すにはこれ以上のバイクはないと言えるでしょう。

2007年のモデルチェンジにてインジェクションに変更されているため、特にビギナーは新しいモデルを狙った方が維持しやすいはずです。

KAWASAKI(カワサキ)Ninja250(ニンジャ250)

Ninja ZX-25Rが登場するまで、カワサキのトップモデルとして250ccスポーツクラスを牽引してきた2気筒モデル。街中で気軽に乗ることも、スポーツライディングも楽しめるため、ビギナー層だけではなくベテラン層からの人気も高いです。

37馬力とハイパワーで、高回転域まで回せばパンチのあるフィーリングで、車体のブレも少ないのでコントロール性能が高く、バンク時も安定感があります。サーキットとなると厳しいですが、峠ではライダーの技量次第で大型スポーツバイクにも匹敵する実力を発揮します。

またスポーツバイクにしては珍しくシートのクッション性もあり、カウルの防風効果も悪くないのが特長。長時間のライディングとなればこまめな休憩が欲しいところですが、ライダーが疲れにくい工夫が随所に見られます。

スポーツバイク全般に共通して言えるのですが、タンデムシートの快適性は低いです。おまけ程度に考えておくのがいいでしょう。

KAWASAKI(カワサキ)KLX250

エンデューロレースへの参戦に対応したオフロードモデルをベースに、陸上自衛隊にも採用された本格オフロードバイク。

オフロードの正統ど真ん中を行くデザインは直線的で荒々しく、いい意味でカワサキらしい雰囲気を持っています。

足回りはやや硬めでしっかりとした印象で、オンオフどちらを走っている時もキビキビとした操作性を発揮します。特に7,000回転あたりからはスポーティな乗り味で、オフロードをアグレッシブに駆け抜けることが可能。ワクワクとした冒険心を呼び起こしてくれます。

ハイスピードでのコーナリングも、兄弟車でモタードモデル(オンロードタイヤを履いたオフロードバイク)のDトラッカー譲りの旋回力でクリアできます。

またシート高は890㎜で、身長170cm以下のライダーは片足つま先立ちを覚悟した方がいいでしょう。

2008年のモデルチェンジでインジェクション化され、始動は安定したものの、大幅なパワーダウンを余儀なくされています。

KAWASAKI(カワサキ)Z250

Ninja250をベースにストリートファイター仕様に作られたモデル。

鋭い目つきのヘッドライト、パキっとメリハリのあるタンク、高く跳ね上がったテールなど、ワイルドなデザインはZシリーズとしての存在感を強烈に感じさせてくれます。

また動力性能は共通のエンジンを持つNinja250と同様となっており、Ninjaよりも2kg軽い車体。高めのバーハンドルによって取り回しが簡単なだけではなく、ハンドリングの自由度が上がって軽快なフットワークを感じさせてくれます。上体を起こして乗れるため、身体への負担も少ないです。

特に2018年までのモデルはタンク容量が17Lと、満タン400km近くの走行ができツーリング用途でも使いやすいです(2019年以降は14L)。スペックと価格のバランスが良く、初めてでも取り扱いやすいバイクのひとつと言えるでしょう。

SUZUKI(スズキ)のおすすめ250ccバイク

スズキのバイクは安くて性能が良く、コスパではダントツで優秀です。エンジンのパワーを引き出すのが上手いメーカーと言われています。

また好みがわかれる個性的なデザインで、昔からのコアなファンも多いのが特徴。最近の車両は、かなりスタイリッシュになってきています。

SUZUKI(スズキ)GSX250R

かっこよく、楽しく走ることができ、比較的手が届きやすい価格のスポーツバイクです。「日常の中にある感動。扱いやすいエンジンがライディングをサポート」というコンセプトどおり、スポーツ走行でのスピードよりも乗りやすさを重視した設定になっています。

公道で快適に走るため、エンジンは24馬力と、スペックだけ見ればもの足りなく感じるかもしれません。

ところがトップギアまで回さずともトルクフルな走りができ、発進加速もスムーズ。コーナーではどっしりとした安定感すら感じさせ、どこまでもユーザーフレンドリーなバイクです。メーカーの宣伝写真がすべて峠ではなく街中で撮影されていることからも、この乗り味が狙って作られたものであることがわかります。

座面が広く適度な硬さのシート、ゆったりとしたライディングポジションのおかげで疲れにくく、タンク容量15L、カタログ燃費41.0km/Lと、計算上の高速距離は600kmを超えます。スポーツタイプのバイクのなかでは随一のツーリングモデルと言って差し支えないでしょう。

SUZUKI(スズキ)V-Strom 250(Vストローム250)

近年ブームとなったアドベンチャーバイクの中で、250㏄クラスの代表ともいえるヒットモデル。鉄人ライダー賀曽利隆さんの愛車であることからもわかるように、非常に優秀なツーリングバイクです。愛らしい丸目のヘッドライトと鋭く尖ったくちばしのようなフロントカウルのデザインはアウトドア感満載。

全長2,150mm×全幅790mm×全高1,305mmと、250㏄クラスでありながらアドベンチャーバイクとしてふさわしい車体サイズ。跨ると意外にスリムで、シート高800㎜のわりに足つきが良いのが特長です。ただし車両重量は192kgと重く、取り回しには少しコツが必要でしょう。

直線安定性は高く、高速道路でも欲張らなければ快適そのもの。コーナーやちょっとした悪路など、どんな場所でも万能に走れるタフさを持っています。

バイクで旅をすることを目的として作られ、シートの快適性、大型スクリーン、DCソケット、純正オプションのフルパニアと至れり尽くせりなバイクです。

SUZUKI(スズキ)GSR250

個性的な形状のヘッドライトがチャームポイントのネイキッドバイク。その独特なデザインから、2010年代の250㏄クラスの中では独自のポジションを築いていました。スピードを出しすぎない限りにおいては振動が少なく、その奇抜なデザインから連想される走りとは違って、意外に感じるほど下道・高速道路ともに卒なくこなしてくれます。

車体は全長2145mm×全幅760mm×全高1075mm、車重は183kgと大きく重いですが、そのおかげでフラつきのない走行が可能。安定感と軽快さのバランスが良く、コーナーでも実力を発揮します。また、狙った通りのバンク角が決まって気持ちいいほどスルスルと走行できます。

ぶ厚く幅広いシートのおかげで長時間乗ってもお尻が痛くなりにくい反面、シート高780mmという数値にしては足つきが悪いので注意が必要。

もともとの値段がリーズナブルということもあって、中古車市場でもそれなりの価格で手に入るお買い得なバイクです。

SUZUKI(スズキ)ST250

オーソドックスなデザインのレトロなクラシックバイクで、見た目に惹かれて購入するオーナーも多いモデル。登場したのは2003年ですが、使用されているエンジンは30年近くの実績があり、信頼性が高いのが特長です。

スポーツバイクのようなスピード感やコーナリングでの刺激はないですが、非力ながらもトコトコとした乗り味は親しみやすいです。ゆっくりと景色を眺めながら走るのに向いており、ツーリングや通勤・通学など日常における相棒として優秀なバイクでしょう。

シート高は770㎜と扱いやすく、足つきもいいため取り回しも難しくありません。前後に分割されたデザイン性の高いシートは全域にわたってフラットで跨りやすく、タンデム走行においても余裕が感じられます。

2008年のモデルチェンジにてインジェクションに変更されているため、特にビギナーは新しいモデルを狙った方が維持しやすいでしょう。

中古で250ccバイクを買うメリットとは

近年中古車価格が上昇しているため、「車体価格の安さ」というメリットはほとんどなくなってしまいました。しかし、下記の2点に関してはこれからも変わらず感じられるでしょう。

選択肢が豊富

中古バイクを購入する一番のメリットは、現行車種から生産終了した車種まで、幅広い選択肢があるところ。新車ではもう手に入らない絶版車のオーナーになれるかもしれないと思うと、夢が広がります。

納車までにかかる期間が短い​​

新車を購入した場合、納車までは取り寄せ期間も含めて数週間〜数か月がかかります。特に近年は新車が品薄で、納期は長期化しています。中古車は現物がショップにあるため、事務手続きや整備などが完了し次第の納車となるため、人気や製造状況にもよりますが、新車に比べると比較的納車が早いです。

中古で250ccバイクを買うデメリットとは

前提として、ノーメンテナンスで走れる中古車はないと思っておいた方が良いでしょう。特にビギナーは継続して整備をしてくれるショップを見つけた上での購入がおすすめです。

車両状態にバラつきがある

前オーナーの整備や保管状況によって中古車の状態はさまざま。運が悪ければ購入してすぐに故障をするというリスクがあります。修理の際に多額の費用がかかってしまい、場合によっては新車を購入した方が安く済んだという可能性もゼロではありません。価格の安さだけに飛びついてハズレ車両を掴むと損をしてしまうため、なるべく実車確認をしたうえで購入する方がいいでしょう。

古いバイクはパーツが出ないことも

生産終了から時間が経っている古いバイクを購入すると、メーカーからの部品供給が終了していることがあります。その場合は、中古オークションや汎用品から自力でパーツを探す必要があり、想像以上の手間とお金がかかることも。特に生産終了から10年以上が経つ古いバイクを購入する時は覚悟が必要です。

250cc中古バイク選びで注意したいポイント

中古バイクは一期一会。ピンとくる車両に出会えたら思い切って購入するのもおすすめ。ただし、期待はずれのバイクを購入してしまうことも少なくないため、下記のポイントに注意するとよいでしょう。

なるべく現車を見る

中古車は1台1台すべて車両の状態が異なるため、写真だけではわからない部分も多いです。なるべく現車を見に行き、エンジンは一発でかかるか、異音はないか、消耗品は減っていないか、転倒歴はないかといった確認をしておきたいところです。

年式と走行距離のバランスを見る

中古バイクは、走行距離が少ない方がいい状態であると推測できます。しかし極端に少ない車両は長期放置や、悪質な業者の場合はメーター改ざんのおそれもあります。バイクを選ぶ際は年式が比較的新しく、1年に3,000〜5,000kmほど走っていることをひとつの目安として考えると失敗が少ないでしょう。

相場よりも極端に安い車両、高い車両は避ける

多くの車両を見ているとつい値段に目が行ってしまいますが、残念ながら安い車両には安い理由があります。希望する車種の中古車相場を把握して、そこから大きく外れた価格のバイクは避けた方が無難でしょう。

信頼できる人やショップから購入する

中古車の不具合のなかには、走ったり分解したりしなければわからないこともあります。なにか問題があれば隠さず誠実に教えてくれるような人や、信頼できるショップから購入することも大切です。ショップの場合は対応から判断したり、個人売買の場合は口コミの評価や質問への回答を見て判断するといいでしょう。

高木はるか(たかぎ・はるか)

バイク歴9年のアウトドア系ライター。アウトドアに関する記事も書いています。 愛車はハイゼットジャンボエクストラ、ヴェルシス650、クロスカブ110、スーパーカブ90。

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メルカリマガジン編集部

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