2017年に「バブリーダンス」がSNSから話題になったのをきっかけに、バブル時代のカルチャーが再沸騰。今、欧米の音楽シーンでは山下達郎、竹内まりや、角松敏生などのシティポップが再評価され、フロアを沸かせています。そんな中、車業界もリバイバルブームが訪れています。
特に当時を知らない若いクルマ好きたちの間では、今90年前後のクルマに乗ることがアツいのです。例えば、当時らしさを感じられるR32スカイラインや子どもの頃に憧れたソアラを探して手に入れる人もいれば、父親が乗っていたクルマそのものを受け継ぐ人も。しかも、ただ乗るだけではなく、カーグッズや小物に至るまで“当時らしさ”を求めるのだそう。
当時を知る人には懐かしく、若い人には新鮮なバブル時代のカーグッズ。車好きが厳選した、"あの頃"の気分に浸れるカーグッズBEST3をご紹介します! (執筆/木谷宗義、編集/メルカリマガジン編集部、写真提供/會田圭祐)
第3位 車内の小物で80年代にタイムトリップ
「バブル期は、クルマが身近になって性能も向上している中で、自分のクルマを“よりよくしたい”という気持ちが強くなった時代ですね。もちろん、女の子にモテたいという欲も含めて。だから、カーグッズも“より自分好みに”仕上げられるようなものがたくさん生まれていました」
そう話してくれたのは、會田圭祐さん(29歳)。會田さんは、1989年式の三菱ミニカ・ダンガンに乗り、車内外を89年当時に発売されていたアイテムでコーディネートするなど、“当時モノ”にこだわったカーライフを楽しんでいます。こちらが會田さんの愛車。
では今、クルマの中でバブルっぽさを味わうとしたら、どんな楽しみ方ができるでしょうか?
そこで會田さんは「1989年スタイル」と細かくコンセプトを定めました。クルマも89年式なら、カーオーディオも当時モノ。車内に置くカセットやCDといった小物まで、“当時、普通にいたクルマ”にこだわり揃えています。
第2位 今はもうないガジェットにときめく
自動車電話
バブル時代のカーグッズの代名詞といえば「自動車電話」。車の中で電話できるというのがイケてる時代があった。イカツい受話器が懐かしい!
ポータブルテレビ
車のシガーソケットから電源がとれるポータブルカラーテレビ。ビデオ入力ができたり、乾電池でも使えるところがポイント。ブラウン管の味わいがたまらない。
第1位 なんといってもカーオーディオがバブルっぽい
カーオディオと聞いて、「わ、懐かしい!」って思った人、きっといるでしょう。ところで會田さん、そもそもこの時代のカーグッズ事情ってどんな感じだったんですか?
カーオーディオ
好きなプレイリストをカセットテープで聴くのがドライブでの醍醐味。音に合わせて光るのが、さらに気分を盛り上げてくれた。
イコライザーは、音質調整機能のことですが、グライコはその音の変化をグラフィックで見せるというもの。車内で光るグライコのイルミネーションが当時のクルマ好きを虜にしたのでした。
ポータブルCDプレーヤー
カセットテープ主流だった時代に、車内でCDが聴けるというだけでナウかった。車専用に作られた仕様もカーマニアの心をくすぐる。
カーカセット 接続アダプター
カーディスクマンに接続して、このカセットアダプターでCDを聴く。今となってはこんな遠回り感も愛おしい。
ちなみにこのカーディスクマン、一見するとポータブルCDプレーヤーと変わりませんが、車内でも操作しやすいように突起やイルミネーションがつけられていたり、本体に免震構造を採用していたり、車載のための工夫がなされているとのこと。細かい技術のこだわりが光ります。
終わりに
バブル的なファッションやカルチャーが再び注目されている今、ネオクラシックと呼ばれる当時のクルマにカーグッズを揃えて乗るのもカッコいいかも。エアロパーツもアルミホイールもいいけど、きらびやかなグライコつきオーディオで80’sを流してドライブするのも一興かもしれません。