カメラ2022.09.21

【おすすめレンズ18選】初心者から上級者まで。写真の腕を上げる「単焦点レンズ」の選び方をカメラマンが解説

単焦点レンズは、とても魅力的なレンズです。しかし、カメラ初心者で単焦点レンズを使っている人は少ないのではないでしょうか?単焦点レンズはズームができない、画角が変えられないなど不便なイメージがあると思いますが、一方でいろいろな魅力やメリットがあります。初心者から上級者まで、写真の描写力をアップする単焦点レンズの選び方をカメラマンの工藤真衣子さんが解説してくれました。

(執筆/工藤真衣子、編集/株式会社モジラフ、メルカリマガジン編集部)

そもそも単焦点レンズとは。実は初心者にこそおすすめ

単焦点レンズとは、「焦点距離」が1つ、つまり画角が1パターンに固定されているレンズのことです。

ズームで画角が変えられるズームレンズと違い、画角を変えるためには撮影者が自ら動いて離れたり近づいたりしなくてはなりません。

しかし、構造がシンプルなため、ズームレンズと比較して低価格、そして高画質のものが多いというメリットがあります。一眼レフの初心者こそ、1本は自分に合う単焦点レンズを持っておくと、さらに写真の腕が向上すると思います。ここからは、単焦点レンズの魅力とメリットについて解説します。

単焦点レンズのメリット

  • 1.きれいなボケ味が出せる
  • 2.小さくて持ち歩きしやすい
  • 3.開放F値の小さい「明るいレンズ」でも比較的低価格

【作例つき】単焦点レンズを使うメリットと上手な使い方

1.きれいなボケ味が出せる

写真集などの写真を見て、「こんなきれいなボケ味のある写真が撮りたい」と思ったことはないでしょうか? しかし、低価格のズームレンズはF値の最小絞りがF4やF5.6のものが多く、そのスペックではあまりきれいにボケません。

同じ価格帯でも単焦点レンズのF1.8やF2.8だと、ピントを合わせた部分だけがシャープになり、まわりがきれいにボケた写真が撮れます。またボケ味自体も、単焦点レンズの方が一般的に滑らかで美しいと言われています。

2.小さくて持ち歩きしやすい

ズームレンズと比較して、単焦点レンズは小さくて持ち歩きしやすいです。特に広角レンズは小さいので、小さめのボディの一眼レフカメラに単焦点の広角レンズをつけると、コンパクトカメラとサイズ感はあまり変わりません。

カメラが軽くコンパクトであることで、いつでもどこでも撮りたい瞬間に、手軽にきれいな写真を撮ることができます。さらにF1.8やF2.8などの開放F値が小さい明るいレンズを使えば、暗いシーンでもブレのないきれいな写真が撮りやすいです。

3.開放F値の小さい「明るいレンズ」でも比較的低価格

ボケ味は、レンズの開放F値(※)が小さいほど強く出ます。F値が小さいレンズは一般的に高価格になりますが、単焦点レンズであればズームレンズよりも比較的低価格で開放F値の小さいレンズが手に入ります。例えばF1.8の単焦点レンズでは、夜でもきれいに、背景の光もきれいにボケた写真を撮ることができます。

(※)開放F値=開放絞り値のこと。レンズの絞りをもっとも開いた状態のことを「開放絞り」といい、そのレンズで設定できるもっとも小さい絞り値のことを指す。

Canonのおすすめ単焦点レンズ

Canonはデジタルカメラの歴史が長くユーザーも多いため、レンズのラインナップもとても豊富です。一眼レフカメラ、ミラーレス一眼レフカメラともに、低価格のものから性能を追求した高価格のものまで目的にあったものを選ぶことができます。

ここからご紹介するそれぞれのレンズに表記されている焦点距離は、フルサイズセンサーのカメラ用の場合です。Canonのレンズの場合、APS-Cサイズ(※)のセンサーのカメラにつける時には1.6倍換算の焦点距離になります。

(※)APS-Cサイズ:デジタルカメラのサイズ規格のひとつ

Canon(キヤノン)EF 50mm F1.8 STM/一眼レフ用

160gという軽量・コンパクトさと、開放F値1.8の明るさが特長の標準単焦点レンズ。絞りが円形絞りの7枚なので、背景をきれいに円形にぼかすことが可能です。APS-Cサイズセンサーのカメラにつけると80mm換算になるため、ポートレート撮影の入門には最適。中古でも新品でも2万円台で入手できる手軽さも魅力です。

【詳細情報】 
対応マウント:キヤノンEFマウント系  
焦点距離:50 mm 
開放F値:F1.8 
重量:約160g 
新品価格帯(参考):16,000~21,628円
中古価格(参考):12,000円~

Canon(キヤノン)EF 85mm F1.8 USM/一眼レフ用

素直でなめらかなボケ味と、ピントが合った部分のシャープな描写が魅力の大口径中望遠レンズです。フルサイズセンサーのカメラの場合は、この85mmがポートレート撮影の基本。明るくなめらかな描写で人物の肌をとても美しく表現できます。

【詳細情報】 
対応マウント:キヤノンEFマウント系  
焦点距離:85mm 
開放F値:F1.8 
重量:約425g 
新品価格帯(参考):45,252~56,711円
中古価格(参考):30,000円~

Canon(キヤノン)RF35 F1.8 マクロ IS STM/ミラーレス用

小型・軽量なことと高機能を両立させた単焦点レンズ。最大撮影倍率0.5倍(最短撮影距離17cm)のハーフマクロ撮影が行える。角度ブレとシフトブレのふたつの手ブレを同時に補正する「ハイブリッドIS」を搭載し、手持ちでのマクロ撮影が可能。人間の視界に近い自然な広角でのスナップ撮影にも向いています。

【詳細情報】 
対応マウント:キヤノンRFマウント系  
焦点距離:35mm 
開放F値:F1.8 
重量:約305g 
新品価格帯(参考):69,300~77,000円
中古価格(参考):59,900円~

Canon(キヤノン)RF50mm F1.8 STM/ミラーレス用

Canonの長年におけるベストセラーレンズが、ミラーレス一眼レフカメラ用としてRFマウントバージョンで発売されたもの。いわゆる標準レンズと呼ばれる単焦点50mmレンズは人間の視野に近い画角で、ごく自然な構図で撮影できます。また、開放F値1.8の明るさのため、非常に美しいボケ味も楽しめるのが魅力。持ち歩きしやすい小型・軽量なレンズで、しかも手頃な価格で購入できるので、すべてにおいてバランスの良いレンズです。

【詳細情報】 
対応マウント:キヤノンRFマウント系  
焦点距離:50mm 
開放F値:F1.8 
重量:約160g 
新品価格帯(参考):28,512~31,680円
中古価格(参考):25,100円~

Canon(キヤノン)RF50mm F1.2 L USM/ミラーレス用

開放F値1.2ととても明るく、シャープな描写ときれいなボケ味が両立している大口径レンズ。画面中心から周辺まで高解像・高コントラストを実現し、ご自身の作品のクオリティを一歩先に進めたい人におすすめのハイスペック標準レンズです。10枚羽根絞りによる、美しい円形絞りが特徴で、機能割り当てが可能なコントロールリングも搭載。価格は30万円前後と高価になるものの、その価値のある写りと操作性が魅力です。

【詳細情報】 
対応マウント:キヤノンRFマウント系  
焦点距離:50mm 
開放F値:F1.2 
重量:約950g 
新品価格帯(参考):314,985~321,750円
中古価格(参考):270,000円~

Canon(キヤノン)RF85mm F2 マクロ IS STM /ミラーレス用

被写体との適度な撮影距離を保てる焦点距離85mmの画角、開放F値2の明るい単焦点レンズで、きれいなボケ味を生かしたポートレート撮影に適しています。また、最大撮影倍率0.5倍、最短撮影距離0.35mのマクロ撮影も可能。ボディー内手ブレ補正機構を搭載しているカメラで使用すると、協調制御により8.0段分の手ブレ補正効果を発揮します。

【詳細情報】 
対応マウント:キヤノンRFマウント系  
焦点距離:85mm 
開放F値:F2 
重量:約500g 
新品価格帯(参考):84,150~93,480円
中古価格(参考):71,700円~

Nikonのおすすめ単焦点レンズ

レンズ開発に長い歴史を持ち、世界的にファンの多いNikon。初心者向けのリーズナブルなものからハイスペックなものまで、幅広いラインナップから選べます。

ここからご紹介するそれぞれのレンズに表記されている焦点距離はフルサイズセンサー(FXフォーマット)のカメラ用です。Nikonの場合、APS-Cサイズセンサー(DXフォーマット)のカメラにつける時には1.5倍換算になります。

Nikon(ニコン)AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G/一眼レフ用

Nikonの単焦点レンズにおける入門編的な標準レンズ。人間の視野に近い50mm、小型・軽量でありながら、開放F値1.4という明るさと、9枚羽の円形絞りできれいなボケ味が楽しめます。

DXフォーマットカメラに装着すると、焦点距離75mm相当となり、ポートレート撮影に威力を発揮。ズームレンズとは一線を画す写りでありながら中古価格は3万円程度からと手頃なため、最初に単焦点レンズを購入する際にはぜひ候補にして欲しいです。

【詳細情報】 
対応マウント:ニコンFマウント系 
焦点距離:50mm 
開放F値:F1.4 
重量:約280g 
新品価格帯(参考):55,426~65,851円
中古価格(参考):25,500円~

Nikon(ニコン)AF-S NIKKOR 85mm f/1.8 G /一眼レフ用

焦点距離85mm、開放F値1.8で、手軽に本格的なポートレート撮影を楽しめる大口径中望遠単焦点レンズ。シャープな描写、開放F値1.8の明るさと円形絞りによる大きくきれいなボケ味で、被写体を効果的に際立たせることができます。また、小型で重量約350gと軽量なため、一眼レフカメラにつけても軽く持ち歩きしやすいのが特徴。発売から約10年経っており、比較的中古市場でも入手しやすい単焦点レンズです。

【詳細情報】 
対応マウント:ニコンFマウント系 
焦点距離:50mm 
開放F値:F1.8 
重量:約350g 
新品価格帯(参考):54,768~71,395円
中古価格(参考):36,400円~

Nikon(ニコン)NIKKOR Z 28mm f/2.8/ミラーレス用

新品(オープン価格)でも約2万8千円とコストパフォーマンスの高いフルサイズ対応の小型・軽量な単焦点レンズ。全長約43mm、重量約155gと、カメラ本体につけてもコンパクトカメラ並みに小さく軽量で、持ち歩きしやすいところもおすすめです。スナップ撮影に使いやすい焦点距離28mm、開放F値は2.8と、日常的に持ち歩いて使い倒すにはぴったり。また、最短撮影距離は0.19mと、近距離での撮影も可能です。

【詳細情報】 
対応マウント:ニコンZマウント系 
焦点距離:28mm 
開放F値:F2.8 
重量:約155g 
新品価格帯(参考):28,710~31,900円
中古価格(参考):26,700円~

Nikon(ニコン)NIKKOR Z 50mm f/1.8 S/ミラーレス用

開放絞り時のボケ味を高画質で楽しめる新世代大口径標準レンズ。従来の性能を大幅に上回る、新次元の光学性能を実現。徹底的に抑制した軸上色収差、高い点像再現性と、これまでの開放F値1.8レンズとは一線を画す高画質を達成しています。また、約0.4mの近接撮影でも自然で柔らかなボケ味を楽しめる点も魅力です。

【詳細情報】 
対応マウント:ニコンZマウント系 
焦点距離:50mm 
開放F値:F1.8 
重量:約415g 
新品価格帯(参考):69,600~92,977円
中古価格(参考):55,600円~

Nikon(ニコン)Nikkor Z 85mm f1.8 S/ミラーレス用

ボケ味の美しさにこだわり抜いた単焦点レンズです。ピント面から滑らかなグラデーションを描くような柔らかで自然なボケ味を実現。また、玉ボケ(※背景をボケさせることで、背景にある光源が丸くボケた点状の光になること)も画像周辺部まで綺麗な形状を保ち、幻想的な雰囲気を表現できます。

マルチフォーカス方式を採用し、近距離を含むすべての撮影距離で収差を抑えた高い結像性能を備えているため、動画撮影にも適しています。

【詳細情報】 
対応マウント:ニコンZマウント系 
焦点距離:85mm 
開放F値:F1.8 
重量:約470g 
新品価格帯(参考):94,800~120,806円
中古価格(参考):66,800円~

SONYのおすすめ単焦点レンズ

SONYはミラーレス一眼レフカメラ市場のトップランナー。早い時期から従来の一眼レフカメラの発売をやめて、ミラーレス一眼レフカメラに力を入れてきました。現行ラインナップも11製品(2022年8月時点)と豊富なので、目的と予算に合わせた製品を選びやすいです。

ここからご紹介するそれぞれのレンズに表記されている焦点距離はフルサイズセンサーのカメラ用です。SONYの場合、APS-Cサイズセンサーのカメラにつける時には1.5倍換算になります。

SONY(ソニー)FE 35mm F1.8 /ミラーレス用

開放F値1.8の明るさと小型・軽量を両立し、本格撮影を手軽に楽しめるフルサイズ対応の大口径広角単焦点レンズです。最新の設計により、フルサイズ対応の大口径レンズでありながら、APS-Cボディにもバランスよく装着できる小型・軽量を実現。APS-Cボディ装着時は35mm判換算で52.5mmとなり、ポートレート撮影にも最適です。

【詳細情報】 
対応マウント:ソニーEマウント系 
焦点距離:35mm 
開放F値:F1.8 
重量:約280g 
新品価格帯(参考):60,570~80,300円
中古価格(参考):61,217円~

SONY(ソニー)FE 50mm F1.2 GM/ミラーレス用

SONYレンズの最上位であるG MASTERシリーズに位置する、焦点距離50mmの大口径標準単焦点レンズです。G MASTER初(2021年3月時点)となる開放F値1.2で、圧倒的に美しいボケ描写が特徴。最新の光学技術とシミュレーション技術により、高解像性能を小型・軽量設計で実現しました。価格は22~25万円程度と高価ですが、カメラ好きであればぜひ使ってみたい製品です。

【詳細情報】 
対応マウント:ソニーEマウント系 
焦点距離:50mm 
開放F値:F1.2 
重量:約778g 
新品価格帯(参考):240,000~292,600円
中古価格(参考):219,100円~

SONY(ソニー)FE 85mm F1.8 /ミラーレス用

「ダブルリニアモーター」を搭載し、高速・高精度で静かなフォーカス駆動を実現した、大口径中望遠単焦点レンズ。シャープな描写と柔らかいボケ味が特徴で、背景のボケを生かしたポートレート撮影を手軽に楽しめます。82mm、質量約371gと小型・軽量なため、持ち歩きもしやすい製品です。

【詳細情報】 
対応マウント:ソニーEマウント系 
焦点距離:85mm 
開放F値:F1.8 
重量:約371g 
新品価格帯(参考):55,356~68,200円
中古価格(参考):49,300円~

SONY(ソニー) FE 135mm F1.8 GM/ミラーレス用

SONYレンズの最上位であるG MASTERシリーズの大口径望遠単焦点レンズ。SONYが誇るボケシミュレーション技術と大口径超高度非球面XAレンズの採用により、美しいボケ味と高い解像性能が両立し、さらに輪線ボケも大幅に抑制しています。また11枚羽根の円形絞りにより、開放から1、2段絞ってもほぼ円形を保ちながら、自然なボケ描写が楽しめます。

【詳細情報】 
対応マウント:ソニーEマウント系 
焦点距離:135mm 
開放F値:F1.8 
重量:約950g 
新品価格帯(参考):222,465~262,700円
中古価格(参考):164,300円~

SIGMA/TAMRON/Tokinaのおすすめ単焦点レンズ

単焦点レンズはカメラメーカーの純正製品だけではなく、各レンズメーカーからも個性豊かな製品がいろいろと発売されています。

レンズメーカーのものは比較的リーズナブルなものが多いため、高価格になりやすい超広角レンズ、超望遠レンズなどで利用してみるのもいいでしょう。

SIGMA(シグマ)85mm F1.4 DG DN/ソニー・ミラーレス、Lマウント用

ソニーEマウント用でフルサイズミラーレス対応の大口径F1.4中望遠レンズです。ポートレート撮影に必要とされるクリアで繊細な描写と、大口径開放F値1.4による豊かで美しいボケ味の両立を実現。ミラーレス専用設計にすることで小型・軽量化もはかられています。また、小雨程度では問題のない防塵防滴構造も備えているのも魅力。

【詳細情報】 
対応マウント:ソニーEマウント、Lマウント 
焦点距離:85mm 
開放F値:F1.4 
重量:約625g 
新品価格帯(参考):105,240~116,940円
中古価格(参考):101,000円~

TAMRON(タムロン)20mm F/2.8 Di III OSD M1:2/ソニー・ミラーレスE用

ソニーEマウント用で、フルサイズミラーレス対応の超広角単焦点レンズです。超広角での撮影を始める最初の一本として最適な、リーズナブルで使いやすいレンズといえます。最短撮影距離は0.11mと非常に短く、被写体に思い通りに近づけるのが特長。広大な風景を納めた写真、超広角で被写体に迫った迫力のある写真のどちらも撮影できます。

【詳細情報】 
対応マウント:ソニーEマウント 
焦点距離:20mm 
開放F値:F2.8 
重量:約220g 
新品価格帯(参考):33,900~41,800円
中古価格(参考):27,700円~

Tokina(トキナー)SZ 500mm F8 Reflex MF/各社6種類マウント

超望遠単焦点500mmレンズを手のひらに載るサイズに小型化した、トキナーの名作レンズ「TM500」を現代に合わせて再設計したもの。

ミラーを使用した反射光学系により、500mmの超望遠ながら、驚くほどの小型・軽量を実現しています。野鳥や航空機のような超望遠を要求される被写体から、自然風景の撮影まで、気軽に持ち運べる超望遠レンズです。着脱式のTマウントを使えば、各メーカーのカメラに対応させることも可能です。

【詳細情報】 
対応マウント:ニコンFマウント、ニコンZマウント、キャノンEFマウント、ソニーEマウント、マイクロフォーサーズマウント、フジXマウント 
焦点距離:500mm 
開放F値:F8 重量:約620g 
新品価格帯(参考):39,800~51,800円
中古価格(参考):39,460円~
*価格帯は2022年9月時点の中古・新品含めた実勢価格です。随時変動しますので参考としてお考えください。

「撮影シーン別」のおすすめ単焦点レンズ

「どの撮影シーンでどのレンズを選ぶか」については、誰もが悩むところなのではないでしょうか。とはいえ、レンズ選びという行為そのものに撮影者の個性が表れるものであって、実際には決まりはありません。

ここでは最初にレンズを選ぶ時の参考として、ここまで紹介してきたレンズを一般的に使いやすい撮影シーン別に分類してみました。

「レンズの名称は情報の塊」と言われています。二郎系ラーメン店でメニューを注文する時の「バリカタヤサイマシニンニク少なめアブラマシマシカラメマシ」ではありませんが、初心者にとってはなんだか呪文のように感じてしまうかもしれませんね。基本的にレンズの名称は「マウント 焦点距離 開放F値 その他の特徴」の順番になっているので、見慣れてくると名称を見ただけでそのレンズの特徴がわかるようになると思います。

ポートレートを撮る

  • EF 85mm F1.8 USM
  • RF85mm F2 マクロ IS STM
  • AF-S NIKKOR 85mm f/1.8 G
  • Nikkor Z 85mm f1.8 S
  • FE 85mm F1.8
  • FE 135mm F1.8 GM
  • SIGMA(シグマ)85mm F1.4 DG DN

植物・小さい物(虫・アクセサリー等)を撮る

  • EF 85mm F1.8 USM
  • RF35 F1.8 マクロ IS STM
  • RF85mm F2 マクロ IS STM
  • AF-S NIKKOR 85mm f/1.8 G
  • Nikkor Z 85mm f1.8 S
  • FE 85mm F1.8
  • FE 135mm F1.8 GM
  • SIGMA(シグマ)85mm F1.4 DG DN

スナップ写真を撮る

  • EF 50mm F1.8 STM
  • RF35 F1.8 マクロ IS STM
  • RF50mm  F1.8 STM
  • RF50mm F1.2 L USM
  • AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G
  • NIKKOR Z 28mm f/2.8
  • NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
  • FE 35mm F1.8
  • FE 50mm F1.2 GM
  • TAMRON(タムロン)20mm F/2.8 Di III OSD M1:2

天体・遠くの鳥などを撮る

  • Tokina(トキナー)SZ 500mm F8 Reflex MF

単焦点レンズの使い方を知ると、写真がもっと上手くなる

ここまで単焦点レンズの特徴、魅力についてお伝えしてきました。単焦点レンズは、それぞれのレンズの特徴を理解して使うことによって、自分の思い描いたイメージを豊かに表現することができることが最大の魅力ですす。

そこにあるものをただ漠然と撮るのではなく、被写体の魅力をどのようにしたら表現できるか、自分はどう撮りたいのか。そうしたことを意識しながら自分の作品として写真を仕上げようとする時に、単焦点レンズは強い味方になってくれるはず。

レンズキットとして付属していたズームレンズから一歩進んで、新しいレンズを買う際には、ぜひここでおすすめしたような単焦点レンズの銘品を候補に入れていただけたら嬉しく思います。

工藤真衣子(くどう・まいこ)

Photographer。子供写真スタジオ「アトリーチェ」運営。音楽系のライブ写真、映画やドラマ等のスチール写真、飲食メディアでのグルメ写真等を中心に、雑誌、WEBなど各メディアで活動中。趣味は美味しい料理を作ったり撮影したりすること。

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メルカリマガジン編集部

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