「好きなことはオープンにしたほうがいい。そのほうが、人間関係も仕事も広がっていく」と語る佐野ひなこさん。グラビアでデビューして以降、女優・モデルと色々な領域を行き来して活躍しています。そんな佐野さんに、“趣味と仕事を行き来する”3つのお気に入りアイテムを紹介していただきました。
(執筆/霜田明寛、編集/メルカリマガジン編集部、撮影/伊藤圭)
ヘッドホンから流れてくるのは音楽ではなく…
佐野さん
新幹線や飛行機など、移動時間に使っているヘッドホンです。移動中にはあまり音楽は聴かないので、映画を観るのに使います。あとは中国語の勉強ですね。中国語を学ぶきっかけになったのは、中国人の友達なんです。その子とお茶をしているときに『私の友達が北京から来ているから呼んでいい?』って言われて、中国人の子2人と、私の3人で1時間くらい過ごしたことがあるんです。2人が中国語で喋るので、私はコミュニケーションが取れなくて、とても悔しかったんです。この子たちと何か喋りたい、でも私は英語も苦手だし……と思って。
佐野さん
それで中国語なら漢字だし、ニュアンスはわかるかもと思って、勉強をはじめました。中国のドラマや映画を見て、日本語字幕を確認したりしていると結構楽しんで勉強できるんですよね。趣味で勉強していたら、NHKの『テレビで中国語』に出演させていただけることになって、『このレベルじゃまずい!』と思って、さらに勉強へのモチベーションがあがりました。好きなものがお仕事につながることもあるんだって、すごく嬉しかったですし、こうやって生きていけたら素敵だなと思います。
iPadは勉強や美容用メモにも
佐野さん
iPadは、中国語の学習用アプリで問題を解いたり、勉強のメモを取るのにも使っています。あとは映画やドラマを観る用。入ってるアプリはNetflixにU-NEXT、Amazonプライム、Hulu……あ、Vジャンプもこれで読みます(笑)。だいたいが移動中にヘッドホンと合わせ技で使ってますね。
佐野さん
私は美容が大好きでスキンケアとかメイクにもすごい関心があるんですけど、iPadのメモは美容知識をためるためにも使います。iPadの何がいいって、写真を撮れる上に、撮ったらそのままそこにメモを加えられるところなんですよね。だから色々なパックを試しては写真を撮って、“どういう部分がよかったか”とか色々とメモを加えますね。こうやってデータ化するところがオタクっぽいって言われます(笑)。
母の影響で、肌には意識を高く持つ
佐野さん
これは私がいま一番気にいっているパックで、ランコムの新しいものです。セラムを塗ったあとにパックするんですけど、明らかに肌が違います。『キュン!バーン!』みたいな(笑)。値段はちょっと高くて、7枚入りなので、月1、2回特別な日の前に使おうと思ってストックしてますね。まあ、特別な日って言っても仕事の撮影が多いんですけどね。女性誌は肌の寄りの撮影が多いのでお肌は入念にケアしてます。
佐野さん
スキンケアの意識は学生時代からありました。もともとは母が美容に対しての意識が高く、肌が荒れないものを使いなさい、っていう教育方針だったんです。高校生くらいから自分のお金を使えるようになってからは色々こだわって買い始めました。
佐野さん
最近では旅行先でパックを買ってます。日本に入ってなさそうなメーカーのものをたくさん買いますね。ネットの口コミサイトとかでも、常に情報はチェックしてます。とにかく新発売のものは基本的には全部買って、試す。それでiPadにメモ。そうやって頑張っているから、言われて嬉しいのは「かわいいね」よりも「肌キレイだね」なんです。“生まれ持ったもの”より“頑張ってきた過程”を褒めてもらうほうが嬉しいですよね。仕事ではなくても、こうやって、自分でお金を使ったり、情報を集めて欲しいものを探すことも、私にとっては充分“頑張っている過程”なんです。もちろん、それが仕事につながっていくこともありますしね。
佐野ひなこ(さの・ひなこ)
1994年10月13日生まれ、東京都出身。読者モデルなどを経て、2012年に『ホリプロスカウトキャラバン2012』のファイナリストに選出され、2013年に『週刊ヤングマガジン』でグラビアデビュー。『with』などの女性誌でモデルとして活躍するほか、ドラマ『地獄先生ぬ〜べ〜』『デスノート』などで、女優としても活躍している。最新映画出演作『魔法少年☆ワイルドバージン』が公開中。
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スタイリスト:津野真吾
ヘアメイク:宮本由梨(lila)
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