これまでもさまざまなところで、自他ともに認めるメルカリヘビーユーザーであることを公言してきたきゃリーぱみゅぱみゅさん。今も売る側としても買う側としてもメルカリを活用して、ご自身の「好き」を更新し続けているそう。
今回はメルカリのサービスローンチ10周年を記念して、メルカリユーザーのきゃりーさんにインタビュー。きゃりーさんなりのメルカリの活用法とそこで出会ったものたち、そしてポップアイコンとしてご自身の「好き」を表現し続ける今とこれからについて、お話を伺いました。
(取材・文/小川 智宏、撮影/藤原 慶、編集/メルカリマガジン編集部)
今回はメルカリのサービスローンチ10周年を記念して、メルカリユーザーのきゃりーさんにインタビュー。きゃりーさんなりのメルカリの活用法とそこで出会ったものたち、そしてポップアイコンとしてご自身の「好き」を表現し続ける今とこれからについて、お話を伺いました。
(取材・文/小川 智宏、撮影/藤原 慶、編集/メルカリマガジン編集部)
廃盤になったもの、失くしちゃったもの、家の中でくつろげるもの
――きゃりーさんとメルカリの出会いはどういうものだったんですか?
もともと友達がメルカリのヘビーユーザーだったのがきっかけでした。その友達の前でいらないものを処分しようと思って選んでいたときに「これ、メルカリで売ったらいいんじゃない?」って教えてもらって、そこから使うようになりました。だから最初は買うよりも売るほうが多かったんですよね。自分のものが売れていくとどんどん嬉しくなって、一時期何点も一気に出品したりして、メルカリ生活を楽しんでいました。
――初めて売ったものは何でしたか?
思い入れのあるバッグを売ったのが最初でした。バッグもその時の気分に合わせて、毎年いろんな物を購入するので増えていく一方で。でも思い入れがあるので、商品の紹介文に「すごく大切に使っていました」みたいなことも書いたりして。自分が大切にしていたものが次にまた誰かに大切に使ってもらえたら素敵だなと思って、丁寧に梱包して発送したのを覚えていますね。
もともと友達がメルカリのヘビーユーザーだったのがきっかけでした。その友達の前でいらないものを処分しようと思って選んでいたときに「これ、メルカリで売ったらいいんじゃない?」って教えてもらって、そこから使うようになりました。だから最初は買うよりも売るほうが多かったんですよね。自分のものが売れていくとどんどん嬉しくなって、一時期何点も一気に出品したりして、メルカリ生活を楽しんでいました。
――初めて売ったものは何でしたか?
思い入れのあるバッグを売ったのが最初でした。バッグもその時の気分に合わせて、毎年いろんな物を購入するので増えていく一方で。でも思い入れがあるので、商品の紹介文に「すごく大切に使っていました」みたいなことも書いたりして。自分が大切にしていたものが次にまた誰かに大切に使ってもらえたら素敵だなと思って、丁寧に梱包して発送したのを覚えていますね。
――今日は実際にメルカリで購入されたものをお持ちいただきました。まずは黄色いホーローのお鍋。これは?
ドラマとか映画で主人公の女の人が、黄色い鍋で料理をしているのを見て、すごい素敵だなと思ったのがきっかけだったんです。それでどこのブランドの鍋かを調べたんですけど、黄色いのはもう何年も前に廃番になっちゃって、今は買えないということがわかって。だったら「これはメルカリだ」と思って(笑)、探して見つけました。鍋の蓋の部分が一部欠けちゃってるんですけど、それ以外はすごくきれいで、前の持ち主の方も大事に使っていたんだろうなと思います。我が家に来てから料理をして焦げさせちゃったりもしたんですけど、洗うときれいになって。それもホーロー鍋の強さなのかなと思います。
――なるほど。そしてこれは、ハットですね。
この帽子は前に同じものを持っていたんです。結構気に入って何年も使ってたんですけど、なくしちゃったんですよね。それでめちゃくちゃヘコんで、もう一度同じのを買おうと思って探したんですけど、それももう何年も前のモデルでどこにも売っていなくて。でもメルカリで調べると、そういう過去のアーカイブも見つかったりするんですよ。しかも新品未使用、タグ付きだったので「ぜひ購入させてください」って。だから新しいものではありますけど、感覚としては手元に帰ってきたという感じ。今も大切に使っています。
この帽子は前に同じものを持っていたんです。結構気に入って何年も使ってたんですけど、なくしちゃったんですよね。それでめちゃくちゃヘコんで、もう一度同じのを買おうと思って探したんですけど、それももう何年も前のモデルでどこにも売っていなくて。でもメルカリで調べると、そういう過去のアーカイブも見つかったりするんですよ。しかも新品未使用、タグ付きだったので「ぜひ購入させてください」って。だから新しいものではありますけど、感覚としては手元に帰ってきたという感じ。今も大切に使っています。
――あと、今日はお持ちいただけませんでしたが、メルカリでソファも買われたそうですね。
そうなんです! 引っ越したタイミングでソファを買い替えたいなと思っていろいろ探してたんですけど、なかなか理想のソファがなくて。そんなときにふとメルカリを開いて調べたら、たぶんリサイクルショップの方のアカウントだと思うんですけど、新品未使用で出品されているものを発見して。すぐに連絡して購入しました。大型ソファだったので匿名配送ができず(※)、マネージャーさんに手伝ってもらって引き取りに行きました。おうちに来たときにはすごいテンション上がっちゃって、「これこそ理想のソファだ!」って(笑)。私、家にいるときはほぼソファの上にしかいないので、大切なものですね。
(※)匿名配送:出品者・購入者ともに個人情報(氏名、住所、電話番号)を互いに伝えることなく配送ができる「メルカリ便」の配送サービスのこと
――今、メルカリで探しているものってありますか?
じつはライブの衣装とかを自分で探すこともあるんですよ。最近だとアンコールの時に着る衣装でピンクのスカーフみたいなのを頭に巻きたくて、いろんな古着屋さんを巡ったんだけどなかなか出会えなくて。そういうときでもメルカリで「ピンク スカーフ」って調べるとバーって出てきたりするし。あと今度のワンマンライブでは北欧っぽいテイストのライブをしたいなと思ってるんですけど、北欧のドレスってコットンに刺繍みたいなデザインが多くて、そこまでステージ映えする感じじゃないんですよね。だから誰か手作りでそういう衣装を作ってる人いないかなって探したりしています。
そうなんです! 引っ越したタイミングでソファを買い替えたいなと思っていろいろ探してたんですけど、なかなか理想のソファがなくて。そんなときにふとメルカリを開いて調べたら、たぶんリサイクルショップの方のアカウントだと思うんですけど、新品未使用で出品されているものを発見して。すぐに連絡して購入しました。大型ソファだったので匿名配送ができず(※)、マネージャーさんに手伝ってもらって引き取りに行きました。おうちに来たときにはすごいテンション上がっちゃって、「これこそ理想のソファだ!」って(笑)。私、家にいるときはほぼソファの上にしかいないので、大切なものですね。
(※)匿名配送:出品者・購入者ともに個人情報(氏名、住所、電話番号)を互いに伝えることなく配送ができる「メルカリ便」の配送サービスのこと
――今、メルカリで探しているものってありますか?
じつはライブの衣装とかを自分で探すこともあるんですよ。最近だとアンコールの時に着る衣装でピンクのスカーフみたいなのを頭に巻きたくて、いろんな古着屋さんを巡ったんだけどなかなか出会えなくて。そういうときでもメルカリで「ピンク スカーフ」って調べるとバーって出てきたりするし。あと今度のワンマンライブでは北欧っぽいテイストのライブをしたいなと思ってるんですけど、北欧のドレスってコットンに刺繍みたいなデザインが多くて、そこまでステージ映えする感じじゃないんですよね。だから誰か手作りでそういう衣装を作ってる人いないかなって探したりしています。
ありのままで生きるのってすごく楽しいし、幸せなこと
――アーティストとしての表現活動にもメルカリを活用されているんですね。そのメルカリが10周年を迎えたんですけど、きゃりーさんはこの10年でのご自身の変化はどのように感じますか?
責任感だったり、チームへの愛みたいなものはどんどん強くなってきました。18歳でデビューしたときは芸能界のことを何も知らずに、目まぐるしい中で生きていたのであまり周りが見えていなかったんです。今はたとえばこういう撮影の現場でも、たくさんの方が携わってくださって自分がここに立てているんだなっていうのをすごく感じます。本当にみんなに支えられて自分が作られていってるんだなって、感謝するようになりました。
責任感だったり、チームへの愛みたいなものはどんどん強くなってきました。18歳でデビューしたときは芸能界のことを何も知らずに、目まぐるしい中で生きていたのであまり周りが見えていなかったんです。今はたとえばこういう撮影の現場でも、たくさんの方が携わってくださって自分がここに立てているんだなっていうのをすごく感じます。本当にみんなに支えられて自分が作られていってるんだなって、感謝するようになりました。
――その中で自分の好きなものや好きなことを表現するということに対するスタンスも変わってきましたか?
どうだろう、意外と変わっていないかもしれない。たとえばきゃりーぱみゅぱみゅとしてすごく大切にしていることのひとつに、完全にかわいいとかかっこいいというよりはちょっとヘンテコな、クスッと笑えるような要素を入れたい、というのがあって。それは今も同じですね。ミュージックビデオでもライブでも、そういう部分をちょっとずつ入れるようにしています。
――きゃりーさんって、ご自身の好きなこととか表現したいものに対してすごく正直にやり続けてきた印象があります。その姿勢を貫く上で意識していることはあったりしますか?
もともと万人に受けようと思って生きてないところがあるので……シャイで人前に立つのも恥ずかしがりなタイプの女子だったんですけど、原宿系ファッションに興味を持って、原宿という街に出会ってきゃりーぱみゅぱみゅっていうものが生まれて。そのときに、ありのままで生きるのってすごく楽しいし、幸せなことなんだということに気づいたんです。なんで今まで恥ずかしがったり、みんなと意見を合わせたりして生きてきたんだろう? って。だからきゃりーぱみゅぱみゅがやってきたことって、みんながいいと思っているだろうっていうことよりは、賛否両論あるだろうけど、刺さる人に刺さればいいなみたいなところで始まったものが多くて。それがたくさんの人に知ってもらえたり、評価してもらえたりっていう結果になってきてすごく嬉しい。やっぱり変わらないスタイルを貫くことって大切なんだなと思います。
どうだろう、意外と変わっていないかもしれない。たとえばきゃりーぱみゅぱみゅとしてすごく大切にしていることのひとつに、完全にかわいいとかかっこいいというよりはちょっとヘンテコな、クスッと笑えるような要素を入れたい、というのがあって。それは今も同じですね。ミュージックビデオでもライブでも、そういう部分をちょっとずつ入れるようにしています。
――きゃりーさんって、ご自身の好きなこととか表現したいものに対してすごく正直にやり続けてきた印象があります。その姿勢を貫く上で意識していることはあったりしますか?
もともと万人に受けようと思って生きてないところがあるので……シャイで人前に立つのも恥ずかしがりなタイプの女子だったんですけど、原宿系ファッションに興味を持って、原宿という街に出会ってきゃりーぱみゅぱみゅっていうものが生まれて。そのときに、ありのままで生きるのってすごく楽しいし、幸せなことなんだということに気づいたんです。なんで今まで恥ずかしがったり、みんなと意見を合わせたりして生きてきたんだろう? って。だからきゃりーぱみゅぱみゅがやってきたことって、みんながいいと思っているだろうっていうことよりは、賛否両論あるだろうけど、刺さる人に刺さればいいなみたいなところで始まったものが多くて。それがたくさんの人に知ってもらえたり、評価してもらえたりっていう結果になってきてすごく嬉しい。やっぱり変わらないスタイルを貫くことって大切なんだなと思います。
――きゃりーさんはこの先どんなふうに進んでいきたいと考えていますか?
今年30歳になって、私は「人生のLEVEL3」と呼んでるんですけど、変わらずに頭の中で「これやったら楽しそう、面白そう」みたいなことを世の中に発表していけたらいいなと思っています。でも、当時18歳だった自分と30歳の自分って、根本的なスタンスや考え方は変わっていないけど、好きなものはどんどん広がってきた感じがするんですよ。最近私は結構ウッディな家に住んで観葉植物に水をやるみたいな、みんなからしたら意外に思うような生活をしてたりするんですけど(笑)、でもそれが今の自分なので。今注目していること、気になることっていうのを、ここから先も取り入れていきたいなって思います。
この間「POPPP」というワールドツアーをやって、そのテーマが「ピンクの可能性について考える」っていうものだったんです。私はピンク色がずっと好きなんですけど、その好きなピンクも18歳の頃とは変わってきていて。当時はパステルピンクとビビッドピンクしか愛していなかったけど、あれから12年経って、今はくすんだピンクのよさとか汚れてしまったピンクのよさも感じられるようになって。自分の視点がめちゃくちゃ広がってきて、そうなると無敵というか、何だってできるし、何にだってなれるんだなっていう気持ちになるんです。もちろん変わらないという気持ちも大切で、根本的な部分は変わらないけど、進化し続けないと自分自身も飽きちゃう。そこのバランスはずっと大切にしていきたいなと思います。
今年30歳になって、私は「人生のLEVEL3」と呼んでるんですけど、変わらずに頭の中で「これやったら楽しそう、面白そう」みたいなことを世の中に発表していけたらいいなと思っています。でも、当時18歳だった自分と30歳の自分って、根本的なスタンスや考え方は変わっていないけど、好きなものはどんどん広がってきた感じがするんですよ。最近私は結構ウッディな家に住んで観葉植物に水をやるみたいな、みんなからしたら意外に思うような生活をしてたりするんですけど(笑)、でもそれが今の自分なので。今注目していること、気になることっていうのを、ここから先も取り入れていきたいなって思います。
この間「POPPP」というワールドツアーをやって、そのテーマが「ピンクの可能性について考える」っていうものだったんです。私はピンク色がずっと好きなんですけど、その好きなピンクも18歳の頃とは変わってきていて。当時はパステルピンクとビビッドピンクしか愛していなかったけど、あれから12年経って、今はくすんだピンクのよさとか汚れてしまったピンクのよさも感じられるようになって。自分の視点がめちゃくちゃ広がってきて、そうなると無敵というか、何だってできるし、何にだってなれるんだなっていう気持ちになるんです。もちろん変わらないという気持ちも大切で、根本的な部分は変わらないけど、進化し続けないと自分自身も飽きちゃう。そこのバランスはずっと大切にしていきたいなと思います。
自分らしさは自由に変えていい。好きなものと生きていく、きゃりーぱみゅぱみゅの「人生のレベル3」┃#100人100通りのメルカリ
出典: YouTube
きゃりーぱみゅぱみゅ
中田ヤスタカプロデュースによるミニアルバム「もしもし原宿」でメジャーデビュー。これまでに、5度のワールドツアーを成功させている。2022年4月、世界最大規模の音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」に出演し、GOBIステージのトリを2週に渡って飾った。同年11月にはTRUE COLORS FESTIVAL〜超ダイバーシティ芸術祭〜にてケイティ・ペーリーとも共演。2023年にはヨーロッパ・アメリカにて7都市を回るワールドツアーも開催。何にも縛られることのない表現に挑戦し続ける、『HARAJUKU』そして『JAPANESE POP』のアイコン。
22 件